麻酔無しの胃カメラ - 2013.08.14 Wed
夫は若い頃(幼い頃?)より食道が狭く、食べ物が詰まりやすい。
早食いで、詰まると暫く静かになる。
「水を飲んで押し込んでしまえばよいのに」と私が言うと、「そんなことをしたら、水まで詰まって酷いことになる」とのたもう。私には信じられなかったのだが、娘が体質を譲り受け、父親と意気投合し「水なんて上から飲んだらとんでもない!」と。食道のみならず、鼻も耳も狭い。娘が幼い頃は、耳かきも出来ずに耳鼻科任せだった(上の子は、普通に大人用の耳かきが使えたのに…

そんな夫、最近その嚥下障害が悪化。
自宅のみならず、外食でも暫く静かに苦しんでいるではないか!(トイレに行くことも)
なかなか医者に行こうともしなかったのだが、幸いお馴染み整形外科の入ったビル(歯科もカーブスも)に「内科」も入り、しかも「鼻から」のファイバースコープを行っているという。徒歩5分!
やっと重い腰を上げて予約をした。「鼻からなら」ということで。
ただ、問題が・・・
夫は「キシロカイン」という局所麻酔にアレルギーがある。
その隣りの整形外科での処置で判明し、以来整形外科では何かあると別な局所麻酔を使ってくださる。
でも、喉に溜めたりスプレーしたり、というのはキシロカインしかないそうで・・・
「では、眠くなるように安定剤の注射をしながらやりましょう」ということになったそうだ。
いよいよ検査の日。
私は立ち会うために後から車で行った。
着いたら丁度、検査室でモニターの照度を確認しているところだった。
夫は・・・口にピースがはめられていて・・
「え!?鼻からではないのですか?」と訊いたら、「たった5ミリの太さのファイバーすら、鼻の中を通らないことが分かったのです」と・・・(狭いことは知っていたが、赤ん坊並ではないか!!!)
その時点で、既に眠っている・・・
医師はとても親切で、私にも(眠っていると思しき)夫にも分かるように、説明をしてくださる。
喉を通る時の診断、食道を何往復かしながら、食道の筋肉がファイバーを押さえるくらい強く働いてくること、噴門(とは言われなかったが)がとても固いこと、胃の中は糜爛(びらん)が多く、出血もある、と。決して潰瘍や癌ではなく「胃炎ですね」と・・十二指腸には「以前に罹ったであろう」潰瘍の痕跡あり。
可成り時間をかけて丹念に、詳しい説明を続けながら観てくださった。
結局夫はぐっすり眠ったまま起きないとのことで、別な部屋で寝かせてもらい、それでも起きないために「起こすための薬」を注射された(本人は記憶になく、私が看護師さんから聞いたこと)。
それから診察室にて詳しい話を、画像を見ながら伺った。
検査の途中での説明、夫は全く知らずに熟睡していたから。
悪い物ではなく、胃炎はあるとしても、嚥下の悪さは噴門の絞まりが強いから、ということのようだった。それと、食道の筋肉は本来螺旋階段を下がるような(だったかな?)動きをするのが、スムーズに伝えられていないこともあるらしい。
胃薬を処方された。
それでもまだ問題があれば、バリウムを飲み込みながら食道の動きをレントゲン観察する必要も出てくるかもしれない、とのこと。
十二指腸の画像も、「怪我をした後に傷跡がひっつれていることがあるでしょう?」と説明くださった。なるほど…(でも、いつ罹ったものなのか、全く分からない)
いずれにせよ、長いこと気を揉んでいた喉なので、一安心というところだろうか。
麻酔無しのファイバースコープも、眠ってしまえばOKということも分かり。
しかも、麻酔をしての検査だと、終わって数時間は何も口に出来ない。私など朝食抜きで病院に行き、朝昼兼用にありつくのは大抵午後だもの。今回の夫の検査で、麻酔なしの検査後は直ぐに水も飲めることが分かった。
ただ、症状はストレスと関係しているらしい。この数ヶ月、我が家は諸問題を抱えて、気の休まる暇がないほどで・・
眠っている夫を待つ間、看護師さんにも「ストレスのある生活ですか?」と訊かれた。
検査中、不謹慎にも「ニヤリ」としてしまったのは、喉〜胃の最も通りの悪い部分を先生が何度も観てくださっている時、シューベルトのピアノ五重奏曲「鱒」の第4楽章の中、コンバスが3連符でチェロと共に大活躍(大苦戦?


お盆明けにピロリ菌の検査・除去を受ける。
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