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2020-09

弦楽器に置き換えて考える - 2013.07.03 Wed

ピアノ弾きはどうしても「ピアノ」という楽器だけで表現しがちです。

でも、作曲家によっては弦に置き換えて考えることも必要。
つまり、ボウイングを想像してアーティキュレーションを考えたり、ペダリングを工夫したり。

今日の(もう昨日だ!)生徒でも、その辺りが一番の課題になりました。
曲はモーツァルトの「2台のピアノのためのソナタ」(目下、全員に学んで頂いております)。

問題は、第3楽章の下の部分。

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ここの第2ピアノ、1小節ペダルを踏みっぱなしにしてくる生徒の多さ!(いや、著名人であっても稀にある)

詳しくはいずれ「別館」に記すつもりですが、大雑把に。

第1ピアノの左手はチェロ、第2ピアノの左手はコントラバス(音は1オクターブ低いですが、記譜では同じ高さ)。第1ピアノの右手は第1ヴァイオリン、第2ピアノの右手は第2ヴァイオリンとヴィオラ、といったように置き換えてみますと、ペダリングは明らかになります。

こうでなくてはいけない、ということはありません。よく似た雰囲気の、やはりD-durのディヴェルティメント(途中)では、先に第2ヴァイオリンが主旋律を出したりしますから。

けれどもバスに置いては・・
とてもよく響くホールならペダルを踏まずともOK。
踏む場合には、4分音符の頭で踏み(深くではなく)、休符では音が消えているようにフワッと離す。
このフワッと、というのが難しいようです。チェロ・バスの余韻を想像すればよいのですが・・
手も、しっかり押さえるのではなく、重さでフワッと短めに弾き、あとは上記のようなペダリングで助けて、寧ろバスとしての輪郭・流れで旋律線のイントネーションやフレーズを助ける
第2ピアノの右手も弦の1弓を想像するとイントネーションは明らかになります。
(「ピアノと向きあう」ではイヤほど書き…やはり音で示さないと難しい…左手であっても。第233ページの一番下の例など)


さて、そんなこんなに始まり、バスの扱いの重要性は、この楽章に限ったことではなく。
これも本に書いた通りで、ショパンですら、です。これも隠し味の章のショパンのワルツ、長さ次第で表現が変わる(第238〜240ページ辺り)。
ましてモーツァルト。


夫が家に居た!(コントラバス奏者)
これは実際に弾いてもらえば一目瞭然(目と耳で)!!

ボウイングと余韻などを中心に、又バスの起伏で上のパートの音色や起伏が豊かになることなどを。
レッスン、ちょっと充実させ過ぎたかな??もっと自力で「弦楽器」の演奏を聴いたり、室内楽をしたり、本来はすべきことで。子供ではないから。

でも、そのうち、上記の部分を弦5部に分けて弾いてもらったり(勿論優れた演奏家に、です)、目と耳とでまずは入ってもらう会など企画しようと思います。

・・・とこんな、あぁ、ヴァイオリンが弾けたなら、と思う日々。
ボウイングは楽譜を見れば、きっとこういう選択肢になるだろう、と判別はつき、それをピアノで弾くには重さのかけ方・抜き方はこうなる、と分かり、それならピアノではこういうニュアンスと音色で弾きたい、となるのですが・・・

やはり室内楽をこなすこと、弦やオケの音楽会に足を運ぶこと、に尽きます。
(このようなことをレッスンで扱うので、午後一杯を使う結果となり……長くとも半分の時間で収めたいというのが本音です



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プロフィール

奥 千絵子

Author:奥 千絵子
★上の画像は2001年にCDにして約3枚分を収録したものを,2006年に2枚組としてリリースしたCD「樂の音に寄せて」です.『レコード芸術』2007年1月号で「特選盤」として取り上げられました.戸倉新樹教授によるライナーノートは医学生にもお薦めです.その他のCDや著書はWebsite「本館」からお入りください.このブログも「本館」のDIARYです.
★このブログの"Grüß Gott !" (文字化けの場合はGruess Gott!)は墺・南独の時間を問わない挨拶です.Website「本館」のDIARYです.出版CDや著書の詳細は「本館」のメニューからお入りください.
Website「別館」もあります. 著書「ピアノと向きあう」の説明を補うサイトです.よく頂く質問に説明を記載しています.
★上記著書については今井顕 氏によるKINOKUNIYA書評空間WEBLOG を是非ご一読くださいませ.
Auch auf Deutsch schrieb ich…
★【膠原病の記録】余りに医療のカテゴリーがが増えてしまったので目下整理中です.大変複雑な病気の経験が同じ病の方々への参考となりましたら幸いです.
「乳癌と膠原病(皮膚筋炎・多発性筋炎)」「膠原病(退院後)」 ,その他の医療の話(自分以外も含めて)は「医療・病院関係」,に取り敢えず分けました.
平成12.12.12.病院での復帰リサイタルは演奏動画入り記録です。
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Robert Stolzメドレー
演奏:東京カンマーコレーゲン 
室内楽アレンジ:奥 千絵子
ショパン:華麗なる大円舞曲Op.18
演奏:奥千絵子 ショパンのワルツは上の画像の2枚組CD「樂の音に寄せて」に入っております.
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制作・著作:奥千絵子
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