オーストリアの民族衣装(追加) - 2012.06.14 Thu
流石に段々タグで打つ億劫さ。
ブログ画面は、一覧に入れさえすればクリックひとつで載せられるため、こちらに載せたものを相互リンクさせます。
こちらに載せるべき写真(第4章)。(反映には時間がかかることがあります…双方とも)
元々が、ブルクミュラーの話です。
オーストリアの民族衣装(Volkstrachten)がどんなであるか、と話が飛びます。
何百もの色々な種類があり、「民族衣装」と一括りには出来ない、と長い長いドイツ語の解説には載っています。
地方によっても違う。
まずはオーストリアの州と州都。
テーマはSteiermark(シュタイァーマルク)
可成りの広範囲です。

(C)Der Grosse Polyglott "ÖSTERREICH" POLYGLOTT-VERLAG MÜNCHEN
但しこの地図は現代のもので(正しくは1974年の)厚さ3-4cmあるReiseführer - 旅行ガイドから。
問題となっている1800年代半ばは、このようではありませんね?
1815年に…(遙か昔の机での勉強で、詳しいことは書けない…おぼろげな記憶も情けないほど消えました)、ウィーン会議の後の国境線は目まぐるしく変化しましたね?
1800年前後、ナポレオン時代の神聖ローマ帝国は、戦争の結果ライン同盟を組織させられ、ドイツはオーストリア・プロシア・ラインの3部に解体し、…話が飛びすぎますか… その後、西はヴェネツィア辺りまで、その北のチロル、東はハンガリー、北はチェコ・スロバキア、…問題のブルクミュラーが25の練習曲集を作曲した頃は、ウィーンはドイツ連邦内に入っていたか?
ともあれ、今のような落ち着いた状態ではなかった訳ですが、田舎の風景はのどかで変わらなかったことと思います。
シュタイァーマルク然り。アルプスの麓。まさにザ・サウンド・オブ・ミュージックの世界です。
余り話題を広げますと収集付かず。
テーマは民族衣装でした・・・
下は、同じ本から、おおよそ現代の各地方のスタイル。

(C)Der Grosse Polyglott "ÖSTERREICH" POLYGLOTT-VERLAG MÜNCHEN
民族衣装、と言っても、日本の和服が色々とある、浴衣すら和服のひとつであることを思えば、全く同じです。
ここから・・・ちょっと自己主張激しいか??
けれど、本物があった方が・・・と過去の写真を取り出します。
コレクションではないのですが、演奏会用、結婚式のお色直し用、父の油絵の題材、等々…どうしたことかDirndl(ディアンドゥル - 女性のオーストリアを中心とした民族衣装。ウエストをキュッと締めたタイプのスタイル)が何枚にも・・
本来、普段着用の物もありますし正装用もありますし、本当に何百種類なのだと思います。
その中から・・・
ウィーン物による演奏会の際、私の「箪笥の肥やし」を弦の方々にも着用して頂き、開催したもの。

(私が着ているものは、この時点では高価な別珍のエプロンが付いているのですが、クリーニング店が紛失したらしい…)


男性も同様、種類は沢山・・・
夫は今でも何着も持ち、日頃から好んで着ており、子供達はまさかオーストリアの民族衣装だとは知らずに育った…。

こんなものを披露するのも躊躇われますが、もう35年も経てば恥も外聞も無い。
(エプロンが付かないスタイル。ザルツブルクで購入)

勿論子供用もあり、下は30年も昔の・・・・


と、こんな写真たちを出さずとも、1番良いのは何と言っても
The Sound of Music ! !





子供も含め女性は全員、日常用のDirndlです!!
トラップ大佐も子供たちも、いわゆる背広と遊び着くらいの違いはあっても男性の民族衣装です。
さて、踊りがどんなであるか?という点。
このザ・サウンド・オブ・ミュージックは、もっと時代が新しい。
1800年代半ばではありません。
でもシュタイァーの踊りは出てきます。
この場面!
動画は違反になるので写真のみ。
伯爵夫人歓迎のパーティ

ウィンナワルツがいつしか長閑な音楽になり・・
子供たちがマリアさんに、
”What are they playing?”と訊き、マリアさんが、
”It's Ländler! An Austrian folk dance.”
と答え、踊り出す、そして大佐と交代する、というあの重要場面です。



It's Ländler! と答えている通り、レントラーの踊りです。ワルツの前身。
踊りに興味を持たれる方は、是非ステップをご覧になることをお薦め致します。
(動画を載せてみます)
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©1965- Twentieth Century Fox Film Corporation and Angyle Enterprises, Inc.
以下は余談。
父が一時期、画商に頼まれて「ヴァイオリンの少女」シリーズを次々描いておりました。
その中から、Dirndlを着た少女数枚。


(下の2枚は、ガラスが反射して上手く撮れないので、斜めから)


これでおしまい。
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