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2020-03

医大で講義 - 2012.02.13 Mon

(浜松医科大学の戸倉新樹教授より快諾を得ての記載です)

随分日が経ってしまいました。
2月1日に、浜松医科大学に於ける2年生を対象とする「医学概論」という授業で講義をしてきました。

既に去年の7月、戸倉教授より「非常勤講師」としてのご依頼を受けていました。
その頃の我が身は左第5趾骨折のみだったので、比較的日常もスムーズに流れ、直ぐに承諾の返信をお送りさせて頂いたのですが……
その後右足を同じように骨折、両足を庇って自転車の急ブレーキが上手く行かずに左手を捻り…この辺りはこのブログにも書きましたから執拗ですね。
秋は昼夜を問わず激しい咳に悩まされ、声も出なくなる風邪(本当に風邪だったのか、検査は未だ受けておらず)で、耳鼻科に「何とかしてください」と治療をお願いし、ガラガラ声を押してのトーク。どんどん予定が押せ押せ、崩れる寸前の山積みとなり、実際崩れ落ちたものもあり(=ドタキャン)、留めは我が愛する生徒たちの発表会・・これすら、いつもなら一人ずつの最後の調整を丁寧に行うところが、「各自今までのレッスンや記載を元に試行錯誤せよ」状態となりました(突き放す大切さも実感しましたが)。

頭の隅には、そのお引き受けした講義内容を考えよう、と常にあれど…脳内パンク…気付けば居眠り、うたた寝の日々となり…情けないこと!
生徒たちのレッスンは2月までお休みをさせて頂くことにして、崩れる寸前のあれこれを支えることにしました。

そのひとつに、先日のライブもあった訳ですが・・・
これは又戻って記載を加えることにします。



何と長い前置き!言い訳!!

一応、私がお世話になっている大学病院の主治医(膠原病)A先生にも去年お伝えしました。飼い犬が手を噛むことだけは避けねば。それ以前、12月中頃だったか…念のためにホームページのリンクから、医療関係は全て外した。
A先生が笑顔で仰る温かいお言葉、「医大生と言っても、2年生ってまだ何も分かっていないんですよ。何でも話してきてください。」にも押されました。
振り返れば、娘婿が2年生の時(娘と出会った学年だ)、「え!?医大生でしょ?」と思うことの余りの多さ!(Gクン、ゴメン!!)人生経験もまだこれから。人間関係となれば尚更。そこに医療を押し込む訳で。

戸倉教授がお招き下さった北九州での講演(2004)の様で構わない、とのことでしたが、あの時は既に大御所である医師の方々を対象に話させて頂いた訳で、そのまま話してしまってはおそらくチンプンカンプンであろう…しかも、膠原病に関しては大変難しく、まる一日あったとしても話しきれるものでもない。その講演の折に配布した印刷物を再配布してはどうか?と頭をよぎった。
いやいや、それより良いアイディアが!私の2番目にリリースしたCD「樂の音に寄せて」のライナーノートは戸倉教授がお書き下さり、素人であっても理解可能な「膠原病」や「皮膚筋炎」のご説明…これを医大生に目を通して頂いたなら、膠原病、自己免疫疾患については私が説明せずとも済む。特に「ピアノ演奏」と「近位筋・遠位筋」の関係など、とても興味深いものと思うし。
さりとて、このCDを買って読んでください、で済ます訳にも行かない・・・ふぅっ・・

戸倉先生に年が明けてから内容のご相談をしました。
配布は勿論OK、と。
私の病気のみならず、義父母や実の両親、及び夫が医療態勢の中で経験した多大なあれこれ。又、二人の子育て中の医師との葛藤。
これらは今となっては寧ろ思い出したくない内容ですが、雑駁になっても構わないのでそのまま話し、何か結論めいたことを導き出すのではなく、患者さんに対してどのようなことを考えるか、ということに繋がればよい、といったお返事を頂きました。また、医学概論の授業にはロールプレイなどもあり、医師としての対応、医療人としてどうレスポンスするかという思考回路を常に働かせることが目的で行われている由。

そういうことであるならネタ(おっと…)は満載、優先順位を決め、体験したことを片っ端から話していこう、と決めた。

ここからが又頭の錆び付いた私には大変。
頭が拒否している内容を、頭の引き出しを強引にこじ開けて列挙してみる・・・
封鎖していたものを一旦こじ開けるや、とても1時間に収まる内容ではなくなってしまう・・・

結局、私自身の話は最低限に留め、北九州で配布したプリントを再利用する(勿論名前の類は出さない)。難しい言葉は後で調べて貰えばよいので助かる。
1時間の半分以上は、4人の親たちと夫、もし入れば子供達がどのような医療に出逢ったかという話にしよう。

簡単に原稿を作って読み上げてみたら、3分の1も読まないうちに1時間が経った。
やり直し・・・
これを繰り返して、あとは当日その場で考えながら話すことにした



31日のうちに浜松入り。

久々の新幹線。
乗れば、毎度のことながら富士山を見るのが楽しみ。

トンネルが続く前、東側からの姿。
今年は北側に雪が降り付け、南側は少ないようです。

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下は去年の1月の、ほぼ同じ場所からの姿(時間帯可成り違います)。

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当然今年の南側は、ちょっと淋しい↓

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(去年)
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・・・これでは旅行記になってしまうではないか!



浜松駅までお迎えくださった教授に感謝。
皮膚科学講座の皆さまとの食事会にご一緒させて頂きました。
お酒も…こんなに沢山頂いてしまっては明日大丈夫かな?と頭の片隅で思うものの、美味しく頂戴してしまいました


(肝心のご馳走の写真は撮り忘れ…)

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翌朝7時、目覚ましはかけずとも体内時計が起こしてくれ、朝食。荷物や講義に使うあれこれを点検し、予約済みのタクシーで大学へ。


講義内容をここに記すことは出来ませんが、患者の立場として、また患者の家族の立場としての経験や思いを、時計を見ながら目一杯話しました。
学生さんの反応も色々で、メモを取ってくださったり、私の言葉に反応して笑顔になる学生さん、下を向いたままだったり、或いはしっかり私を見てくださる・・・
あと1時間あって、途中に学生さんの意見を挟むことが出来たなら…と感じものの、それはど素人の私がすべきことではない訳で。
でも、可成り多くの学生さんが目線を合わせて下さっていた気がします。
何か感じ取って頂けることがあり、医師への道に役立つことが何か1つでもあったなら、とても嬉しいことです。


講義の後は、戸倉先生の奥さまもいらして下さり(2004年以来の再会?今年は2012年!?年月の過ぎる速さたるや…)病院のレストランで昼食を御馳走になりました。


楽しいひとときを後にして、浜松駅へ。
時間があったので、鰻の蒲焼きを家の者たちへの土産に購入。


そんなこんな、無事に終え(と断言してよいのか?)、帰京することが出来ました。


最近、年齢を意識せざるを得ない。
あと何年生きて、その間に一体何が出来るのだろうか?と。
半ば焦ることもある。
この1年間だけを振り返っても。
ただ、確実に言えるのは、神様は必ず私を必要な時に用いてくださり、不必要な時には役を外してくださること。
その代わり、必要な時にはとことん護ってくださることも。
計画を立てても、あとはお任せして過ごして行けばよいのではないか。
……と思う昨今。



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プロフィール

奥 千絵子

Author:奥 千絵子
★上の画像は2001年にCDにして約3枚分を収録したものを,2006年に2枚組としてリリースしたCD「樂の音に寄せて」です.『レコード芸術』2007年1月号で「特選盤」として取り上げられました.戸倉新樹教授によるライナーノートは医学生にもお薦めです.その他のCDや著書はWebsite「本館」からお入りください.このブログも「本館」のDIARYです.
★このブログの"Grüß Gott !" (文字化けの場合はGruess Gott!)は墺・南独の時間を問わない挨拶です.Website「本館」のDIARYです.出版CDや著書の詳細は「本館」のメニューからお入りください.
Website「別館」もあります. 著書「ピアノと向きあう」の説明を補うサイトです.よく頂く質問に説明を記載しています.
★上記著書については今井顕 氏によるKINOKUNIYA書評空間WEBLOG を是非ご一読くださいませ.
Auch auf Deutsch schrieb ich…
★【膠原病の記録】余りに医療のカテゴリーがが増えてしまったので目下整理中です.大変複雑な病気の経験が同じ病の方々への参考となりましたら幸いです.
「乳癌と膠原病(皮膚筋炎・多発性筋炎)」「膠原病(退院後)」 ,その他の医療の話(自分以外も含めて)は「医療・病院関係」,に取り敢えず分けました.
平成12.12.12.病院での復帰リサイタルは演奏動画入り記録です。
★恩師のことは55年間を遡り少しずつ記載するつもりです。目下のところはこれだけです.
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【BGM】
Robert Stolzメドレー
演奏:東京カンマーコレーゲン 
室内楽アレンジ:奥 千絵子
ショパン:華麗なる大円舞曲Op.18
演奏:奥千絵子 ショパンのワルツは上の画像の2枚組CD「樂の音に寄せて」に入っております.
★Copyrights©1997-2020 Chieko Oku All rights reserved.
制作・著作:奥千絵子
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