本で学ぶ難しさ - 2011.02.28 Mon
お互いに見て聴いて学ぶ集まりであり、親睦の場でもあります。
いつも定期的にテーマを決めて「基礎はやってやり過ぎることはない」勉強と、練習中の曲を人前で弾く練習と行っていたのですが、随分間が空いてしまいました。
今回は著書「ピアノと向きあう」に網羅した「18のタッチ」を少しずつ、それも易しい曲で学び直して頂くための第一回。
折しも今年は、ル・クーペの生誕200年でもあります。
「ピアノのABC」(版によっては「ピアノのアルファベット」)を教材とすることにしました。
生徒さんたちも認めているところなのでここに書いてしまいますが…
私がせっせせっせと執筆をしている間に、(そのためにレッスンを休ませて貰った生徒たちには申し訳ないのですが)せっせせっせと違う方向に練習していたらしい・・・
勿論、こつこつと練習の跡が見られる方も多いですが。
これは難しいことだ、と思いました。
既にお教えした方々ですら…です。とは言え、最初のスタートからお教えしたケースはないので(大人の方々の場合は)、当然と言えば当然。例えば私の歩き方を、「今日からこのように歩きなさい」と指摘されて今日直るものではないからです。
本をご購入下さり、本だけから学ぶ方は如何なものか?と改めて思いました。
__________
(3月2日追記)
勉強会の翌日、翌々日、たまたま何人からかメールが来ました。
内容は殆ど同じで、本を読んでその通りに練習しているつもりが外れて行っていた、というものです。
タッチの【C】と【D】を使っての「ピアノのABC」第1番と第2番でしたが。
隣接した音を弾く時に、パタパタと指を切り離してしまう。
【C】と【D】の本来は、「指を鍵盤に密着したまま」次の音に移動してから前の音の指を「鍵盤に押し上げられるように」感じてゆっくり上げる、結果レガートを指の圧力で感じられるようになる、ということなのです。指の形もここでは基礎として第1関節から先が鍵盤と垂直になるような形です(勿論後々、ミックスされて種類豊富なタッチになりますが、基礎として、です)。指の重さだけ~全腕の重さまでかける、と色々な重さを使っても、鍵盤に押し上げられる感覚を持つレガートで、なだらかな強弱表現を目指します。指が勝手に上げてしまわない練習・・
他にも、とても本だけで理解は不可能、習っている我々ですらこうなのだから、という貴重な意見もありました。
ブログで出来るだけ補いたいと思いますが、これとて文章のみですから、結局本と同じことを書くことになる訳で・・・
難しいことです。
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