「ピアノと向きあう」の目次 - 2010.12.09 Thu
タイトル、サブタイトルや帯をお読みになった方々に、「どういう意味なのか」「どのような内容なのか」といったご質問を頂きます。
プロ・アマ、またレヴェルを問わず、まずは「基礎はやってやり過ぎることはない」「急がば回れ」(指の矯正なども含みます)。如何に種類豊富なタッチを基礎として持つか、同時にペダリングも指同様、種類豊富に使い分け、更に「隠し味」をどのように駆使するか。それらを混ぜ合わせることで発酵させ「自分の演奏スタイル」というものが出来てくる、という内容です。
その為には、目次のようなカテゴリー分けを練習の折に意識することです。
さらにそれ以前には人間としての豊かな経験も必要となります。
極端な例ですが、特に海外のコンクールは今も昔も、音楽的であることやテクニックが備わっていることは当然の条件とし、更に「芸術的個性」と言いますか、「成熟した人間である上での豊かな個性」と言いますか、そういったことが求められています。自動ピアノではないのですから。
このことは勿論作曲家によるスタイルも踏まえた上での話です。
手段こそ違え、ピアノに限らず音楽に限らず、何かを身に付けたいと思った時に共通して言えることだと思います。
これ以上の細かなことは、書けば本そのものになってしまいますので、是非お読み頂きたく存じます。
約340ページです。レヴェルによっては練習に困った時、辞書のようにお使い頂くことも出来ます。
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まえがき
第I章 効率良く深い練習のために
1. 基礎の大切さ
2. 無駄なく、むらなく、無理なく
3. 何を表現するか
4. 音感について
5. ピアノの特性
第II章 段階的なトレーニング
1. タッチのメトーデ
2. 18のタッチ
3. 自然な構え
4. 脱力の意識
5. トレーニングの実際
6. 打鍵力・瞬発力
7. 音色・ニュアンス・グラデーション(レガート)
8. 音色・ニュアンス・グラデーション(スタッカート)
9. 音色・ニュアンス・グラデーション(その他)
10. 実際の作品でタッチを分類する
11. オクターヴ
第III章 音楽表現のためのパッセージ
1. チェルニーについて
2. なぜチェルニーか
3. チェルニー30番を中心に
4. 作品へ繋げるヒント
第IV章 心象風景を音にするための小品
1. ブルクミュラーについて
2. 25のやさしい練習曲集
3. 18の練習曲集
4. ポリフォニー
第V章 より広い表現へ
1. 部分と全体
2. 練習方法の工夫
3. リズム練習
4. 指先だけで音を出すトレーニング(【A】の効用)
5. チェルニー60番の活用
6. 時間が取れない時の練習セット
7. オーケストラの楽器の音
第VI章 ペダリング
1. ペダルの種類
2. ペダルの踏み方
3. ペダルを踏む目的
4. 舞曲のペダリング
5. ペダルの離し方
6. 楽器の時代考証
7. 教師の役割
8. ホールでの実際
第VII章 楽譜の文法事項
1. アーティキュレーションについて
2. 原典版でアーティキュレーションを考える
3. 装飾音
4. リズム
第VIII章 作品を仕上げるための隠し味
1. 隠し味とは
2. 隠し味の種類
3. スラー
4. 拍子
5. シンコペーション
6. アウフタクト
7. フレーズ
8. テンポ・ルバートとリズムの揺れ
9. バランスとバス
10. 音の切り方と抜き方
11. ペダリング
12. 歌と音程
13. 休符とフェルマータ
第IX章 アンサンブル
1. 声楽との共演
2. 器楽の伴奏
3. ピアノ同士のアンサンブル
4. ピアノ以外の楽器とのアンサンブル
5. コンチェルト
第X章 演奏会に向けて
1. 譜読みとは
2. ピアノを使った譜読み
3. 練習のプロセス
4. まだまだ急がば回れ
5. ステージに出たら
第XI章 困ったときのQ&A
1. 技術に関すること
2. 音楽に関すること
3. 環境に関すること
あとがき
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