Du holde Kunst - 2010.03.15 Mon
買い物しか出来ない程度のドイツ語で留学してしまった私にはニュースなど分かる筈もなく、専ら音楽番組が気に入っていた。
欠かさずに聴いていた番組はふたつあり、ひとつは"Lieben Sie Klassik ?(クラシックはお好き?)"というもの。"Karl Löbl präsentiert Platten von heute, morgen und gestern...." とアナウンサーが始め、その後Karl Löbl氏に引き継がれる。レコードなどプレイヤーも持っていなかった当時は、最新のレコード(LPのことです)の紹介や、同じ曲の複数の演奏家による聞き比べ、又、ピアノ曲がオーケストラにアレンジされている曲(作曲家本人によるものや、他の作曲家によるものなど)の原曲と編曲の聞き比べなど、大変興味深かった。
もうひとつの番組が"Du holde Kunst"というもの。これは詩や散文のナレーションがあって、それに対応した音楽をかける、という番組。
当時、この様な番組は日本でもあった…大学時代からいつも流れていたラジオ番組で、串田孫一さんがやはり詩や散文を朗読して音楽が流れる、というものだったと思う。同じ形式の番組があって吃驚してしまったのだが・・・
吃驚は更に続く。
インターネットでオーストリアの放送が聴ける事が分かったここ数年、その"Du holde Kunst"という番組が今も尚続いている!!オーストリアの時間で日曜の朝8時15分からの45分間、再放送は夜中の0時5分から。つまり日本時間では朝の方は夕方、夜中の方は朝に聴ける!!
(現在の番組表)
http://oe1.orf.at/pdf/Oe1_DOWNLOAD_Programm.pdf
何という長者番組!!
それだけ愛されている番組なのだろう。
因みにタイトルは、シューベルトの"An die Musik(音楽に寄す)"の歌詞の冒頭。(これが益々気に入って…)
現在のテーマ音楽もシューベルトのメロディのモチーフをアレンジしている。在墺時のは忘れてしまった。(録音していなかった事を後悔。"Lieben Sie Klassik?"のテーマの方は既存のオケの曲で…喉まで出かけているが…出ず)
当時他の番組では、朝起きて真っ先に点けるラジオなので"Morgenjournal"や、それに引き続くウィンナワルツなどのひととき、あとは所謂ラジオ体操・・・
別に体操をしていた訳ではないのだが、しっかり耳に残っていた様で、10年近く前に試しに受けた独検2級(現在の準1級)のヒアリングで似たようなテキストを聞いて答える設問があった。ここだけはそのラジオの記憶から自信を持ってパーフェクト!
・・・・・と、昔話を書き出したなら無限に出てくるのに、昨日何をしたか・・全く思い出せないのみならず、たとえどうしても書きたい事があっても文章にするのが大変困難な昨今。特に大切に思うことほど。情けない。
書きたい、書きたい・・・と思い続けている舘野泉さんのコンサート(立川での)の感動も…10日近く経ってしまった…。
それらは又ゆっくり改めます。
追記
ステレオのセットは、結婚して後(ということは1979年以降)、帰国されるIAEA勤務のご家族より譲り受け、テレビはやはり結婚後に住んだ家に備え付けられていたのだが、当時はチャンネルがたったの2つしかなく、しかも夜のほんの数時間限られた時間帯しか放映されていなかった…サッカーだの冬季オリンピック、となると昼間から放映されて、アパートの中庭に面した窓から一斉に「ワ~~~~」との歓声で盛り上がっていたのを思い出す。
(年寄りになった証拠!と言われるので、もうやめます)
- 関連記事
-
- たまには (2010/06/26)
- 話題が偏り・・・ (2010/04/28)
- 他に話題も無く… (2010/04/27)
- 文明の利器 (2010/04/25)
- 運転再開・続き (2010/04/24)
- 12年ぶりの再開 (2010/04/19)
- 目下のお気に入り (2010/04/11)
- Du holde Kunst (2010/03/15)
- つづき (2010/01/19)
- ゴミの分別 (2010/01/18)
- たかが椅子、されど椅子…と思い (2010/01/11)
- 母の命日 (2009/12/14)
- いよいよかも・・・ (2009/12/10)
- ドレス (2009/08/12)
- 空模様 (2009/07/29)
● COMMENT ●
トラックバック
http://allegrobunchan.blog18.fc2.com/tb.php/416-8fa1223c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)