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2020-04

うるさい患者 - 2009.08.01 Sat

このブログは病院の話が多く、おそらく不快に感じられる方も多いと思う。

私自身、多くの医師達に助けられ、こうして現在があることを心から感謝しており、それは言葉にならない程だ。
しかし、それとは別に、同じ様な状態にあっても解決の着かない方々の多さを思う時、少しでも何か参考になることがあれば、と書いている。
詰まるところ、「自分の身は自分で守るしかない」ということだ。まず、病院に行くこと、受診すること、その行動を起こすのも「自分」なのだから。
(この様に書けば、キリスト教関係の方々からは「全ていつも神様によって動かされているのですよ」とお叱りを受けそうだが…信者の末席を(言葉通り)汚す者としては、何かと語弊を招いてしまうので「宗教」に関わることは、このブログでは意図的に極力避けております)

膠原病で入院中、若い医師が言われた。「田中さん(私の本姓)は何でも仰って下さるので、大変参考になるのです。医師でも分からないことが沢山あり、これからも少しでも疑問に思われたら質問して頂きたいし、変わったことがあれば報告して頂きたいです」と。

同時に、もし私が医者の身であったなら……やはりそう思うに違いないし、音楽と同様、どんな巨匠であったとしても「これでよい」ということの無い世界だ、と思っている。

ブログを読まれて、同じ様な症状の方から「助かりました」と感想を頂くと、やはり書いていて良かった、と思う。不快に思われる方と天秤に掛けると、やはり「助かりました」を優先してしまう。
 - そういう次第です。



さて、話は遠く高校時代の春に遡る。
酷い目に遭った。
右下の虫歯が痛み、近所の歯科に通った。記憶が正しければご夫妻とも、私のお世話になった(妹は当時現在形)小学校の校医でいらしたと思う。奥さまは内科・小児科医。
その虫歯、どんなに治療をしても痛みは治らない。何週間、ひょっとすると2ー3ヶ月通ったかも分からない。
結局抜歯をした。それでも痛みは酷くなる。
その様な痛みを抱えて、当時ピアノを師事していた永井教授の「公開レッスン」にも出た。痛み止めを倍量使っていたと思う。(こんな事は覚えている!)
そうこうするうち学校は一学期の期末試験を迎えた。とても勉強に集中出来る痛みではない。
試験の日は、学校へ行く前に歯科医院に寄り、歯茎に麻酔を注射して貰い(!!!)、何とか試験が終わる迄痛みを止めた。

そうこうするうちに、内科医の奥さまが口を出して下さった。「そんなに取れない痛みは、感染しているか化膿しているかでしょう。クロマイを使ったら治るのでは?」と。(クロマイとは、当時普及していた唯一の抗生剤、クロロマイセチンの略称)
処方されて一日、二日、・・・一週間後にはすっかり痛みも取れた。骨膜炎になっていたかもしれない、と後で聞かされて・・・(近所に、小1の時に虫歯から骨膜炎を起こして亡くなった、という仲良しが居たので、内科医の奥さまが居られなければ私も同じ目に遭ったかも分からない。時代もまだそんなだった、という事なのだろうか。)
近所には、当時他に歯科医院が無かったし、「校医さん」ということで母も私も何か安心していたのだと思う。

「麻酔を打って登校していた」は、マイケル・ジャクソンのニュースを聞いて思い出したこと。麻酔と言っても局所麻酔の、おそらくキシロカインの様なものだったのだろう、と思う。
その所為なのか、余りに鎮痛剤に頼った数ヶ月の所為なのか、その夏はずっと湿疹の痛み痒みに悩まされた。今思い返すと、なまじ知識が無かったので「痛い」「痒い」で済んだのかも分からない。

・・・・・そんな出来事の約30年後の1997年から、このキシロカインで凄まじい蕁麻疹が起きる様になり、胃カメラのスプレー式麻酔を受ける度に、又その後の乳癌の手術の時にも大変な思いをした。全身麻酔は問題なく、術後、背中のチューブにキシロカインを注入したとたんに胸、腹、凄まじい蕁麻疹が起き、それは手術による痛みなど気にもならない程の痒みを伴った。
そしてほどなく、膠原病の症状が出始めた訳だが・・・
度素人の私には、「何十年も体内で何か反応が出来ていて、潜んでいた乳癌と関係して爆発し、膠原病に至ったのかも分からない」と思えてしまう。(原因不明、と言われると何でもこじつけたくなる)

ステロイド服用で、今では蕁麻疹が起きることは全く無くなり、その後の多発性筋炎・皮膚筋炎の諸症状も治まり、本当に有難いことだと思う。全身が「巨大たらこ」の状態になってしまっていたのだから。


・・・と、こんな事まで思い出したきっかけは、マイケル・ジャクソンだけではない様だ・・・
目下我が夫が、その当時の私と同じ「歯」の問題を抱え、掛かり付けの歯科医に通っている。
その歯科医の父上が、義父の高校での教え子であり、絵の弟子でもあり、歯科医院を開業しておられたのだが、惜しくも若くして亡くなられ、今は息子さんたちが治療にあたっておられる。
その様な関係で、夫はなかなか他の医者に行けない様だが・・・
痛みを訴え一体何ヶ月になるやら。

しかも、麻酔を3本打っても痛みが消えない!?!?!?

一応抗菌剤も鎮痛剤も処方されている様だが・・・

これは絶対におかしい!!!
何か別な抗生物質に変更する、とか量を増やしてみる、とか、手立ては無いのだろうか??
最初の治療が「ホルマリン」の注入だったそうで、これで痛みが悪化してしまったそうだ。思わず検索をしてしまった。よくある治療らしいものの、度素人の私は「ホルマリン」と聞いて、思わず夫の歯が理科室の標本としてホルマリン入りの瓶に入っている光景を想像してしまった!

夫は自分から質問をすることもない、所謂「昔の患者」。
・・・歯痒い…いえ、駄洒落ではなく、心底!



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Re: タイトルなし

♪みみ♪ さん

引き続いてのコメントを有難うございます。
このブログ、病気の話など書きすぎですが、お役に立っていることも多々あるらしいので、書き続けて行こうと思っています。

ピアノの発表会、楽しみですね。
「緊張する」という分、練習しない訳には行きませんし、日頃の練習より一歩踏み込む必要も出てくるかもしれませんが、本番は音を空間に放つことで弾き手と聴き手が一体化出来る楽しい時間だと思います。
どうぞお身体最優先で発表会の日をお迎えください!

ピアノ 年寄りだから病気だから無理ということはないのですね。

先生のブログは大変参考になり勇気がでました。
又一人で悩んでいた病気の話も大変助かります。
私は膠原病科受診しても????で帰ってくるほうでわからない事が多かったのです。
私もステロイド や 免疫抑制剤等飲んでいます。
病気の事は不安でもあり 又ピアノの練習の出来ない時もあります。
しかし病気にならなければピアノは始めなかったと思います。
こんな年で初めて 奥先生の弟子であった良い先生に指導していただいて
自分でも意外に思うほど弾けるようになりました。
ブルグミュラーからチェルニー30番 インベンション ショパン等習っています。
ここを読んで私の先生の指導の熱心さは奥先生から伝授されたものだと思いました。
発表会は若い頃からの人前で弾くという経験はないのでとても不安です。
でもそうした経験は単にピアノだけでなく人として強くなれると信じて頑張ります。
いつか奥先生のリサイタルもお聞きしたいです。



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プロフィール

奥 千絵子

Author:奥 千絵子
★上の画像は2001年にCDにして約3枚分を収録したものを,2006年に2枚組としてリリースしたCD「樂の音に寄せて」です.『レコード芸術』2007年1月号で「特選盤」として取り上げられました.戸倉新樹教授によるライナーノートは医学生にもお薦めです.その他のCDや著書はWebsite「本館」からお入りください.このブログも「本館」のDIARYです.
★このブログの"Grüß Gott !" (文字化けの場合はGruess Gott!)は墺・南独の時間を問わない挨拶です.Website「本館」のDIARYです.出版CDや著書の詳細は「本館」のメニューからお入りください.
Website「別館」もあります. 著書「ピアノと向きあう」の説明を補うサイトです.よく頂く質問に説明を記載しています.
★上記著書については今井顕 氏によるKINOKUNIYA書評空間WEBLOG を是非ご一読くださいませ.
Auch auf Deutsch schrieb ich…
★【膠原病の記録】余りに医療のカテゴリーがが増えてしまったので目下整理中です.大変複雑な病気の経験が同じ病の方々への参考となりましたら幸いです.
「乳癌と膠原病(皮膚筋炎・多発性筋炎)」「膠原病(退院後)」 ,その他の医療の話(自分以外も含めて)は「医療・病院関係」,に取り敢えず分けました.
平成12.12.12.病院での復帰リサイタルは演奏動画入り記録です。
★恩師のことは55年間を遡り少しずつ記載するつもりです。目下のところはこれだけです.
★コメントも大歓迎です。SPAM防止上、確認後に公開しております。ご理解をお願い致します.
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演奏:奥千絵子 ショパンのワルツは上の画像の2枚組CD「樂の音に寄せて」に入っております.
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