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2020-09

歌詞と音楽 - 2009.02.27 Fri

偶然は色々続く。
前の病人、病気、医師の話もだが。

詳しくは述べられないのだが、目下音楽に関する文章を書いており、昨日はその題材として早朝に"The Sound of Music"の歌を数曲使って譜例を作っていた。
すると夜、何と!BS2にてその映画をやっている、と家族に知らされ、DVDを持っているにも拘わらず、つい最初から最後まで見てしまった!!
しかも、その後娘が「歌いたいから伴奏をして欲しい」と言い出して、メインの7-8曲伴奏して遊んでしまった(真夜中に!)。

さて、ここからが本題、というか問題。
ザ・サウンド・オブ・ミュージックを例に使う前には、シューベルトの歌曲を扱おうか、と「冬の旅」の「対訳と分析」なる解説本をパラパラと捲っていたのだが、やはりドイツ語は英語に比べてマイナーな語かも分からない、と前述の英語の曲に変更を考えた次第だった。
その解説書の中で、「声楽曲の場合、作曲家が書いた歌の楽譜と原作の詩に相違がある場合、それが意図的に変えたものなのか、それとも間違って書いたものなのか」ということが問題になっていた。
そして、「冬の旅」の第20曲の「Der Wegweiser(道しるべ)」の第3節の第1行に於ける「Wegen」が原作では「Straßen」となっていることを、「間違いによるとも解釈され得る」というのだ。理由は「敢えてWegenに変えなくてはならない理由がないからである。」とも書かれている。
これはどうだろうか?
シューベルトのスペシャリストとして著名な歌手でもStraßenに直して歌っておられる方もある。

シューベルトが生きていた当時のウィーンはどうであったか分からない。しかし、Straße(複数Straßen)と言えば、「道」や「道路」を表す単語の中では一番広く大きなイメージがある。
次にGasse という、やはり「道」と訳されるであろうが、少し小さめの「道」もある。
そしてWegと言ったら、「小径」と敢えて訳したくなる様な細い、舗装もされていない「道」を私は思い浮かべてしまう。冬には心が締め付けられそうに孤独な「小径」を!
特にウィーンの森方面の標高の高い場所には「Gasse」と付く名前の道より「Weg」が付く名前の道の方が多い程だ。

その取り上げられている「Wegweiser」という曲で、指摘されている第3節の「Wegen」の言葉がある部分は短調であり、単語は短3度下降する形である。
もっと後に出て来る「Straße」の箇所は、薄暗い短調の中で長調に移りたい夢を密かに持ちつつ移れない様な和声進行(言葉での表現は難しい。しかも初見での弾き語りで試してみたので定かでないが、その様に感じるのは私だけではない筈)。しかも、自分が歩まねばならないひとつの道(Eine Straße muss ich gehen)、しかも誰も戻ってきたことのない道、と繰り返し歌われている道しるべの道は広い道…
多くの小径(Wegen)に立っている道しるべは街々への道を示しており…

Wegという言葉に、私は「道」以外にも何となく「方向を示している」様なニュアンスを感じる。
しかもWegweiserである。人生の道も含めての道しるべではないだろうか…

シューベルトが響きと共に敢えて分けて書き換えたもの、と私は確信してしまう。

と、ドイツ語の曲は説明を書き添えねばならないことが多すぎる為、英語の歌詞の曲を探した結果、昨朝は"The Sound of Music"の中の数々となった次第。でもテーマとして抱えていることはドイツ語圏の音楽なので…英語で例を挙げてドイツ語に発展させるべきかも分からない。

・・・・・と書いたものの、上記のWegの例は全く扱わなくても構わない内容。
この様なことにまで関わって迷っているだけであり、全く捗らない・・・まさに私の文章にこそWegweiserが必要と言えよう・・・




*駄文乱文のまますみません。益々、ですが…
シューベルトが、「狭き門より入れ、滅びに至る門は大きく、その道は広い。命に至る門は狭く、その道は細い」を意識して書き換えたのであろうか?という疑問もあり…
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プロフィール

奥 千絵子

Author:奥 千絵子
★上の画像は2001年にCDにして約3枚分を収録したものを,2006年に2枚組としてリリースしたCD「樂の音に寄せて」です.『レコード芸術』2007年1月号で「特選盤」として取り上げられました.戸倉新樹教授によるライナーノートは医学生にもお薦めです.その他のCDや著書はWebsite「本館」からお入りください.このブログも「本館」のDIARYです.
★このブログの"Grüß Gott !" (文字化けの場合はGruess Gott!)は墺・南独の時間を問わない挨拶です.Website「本館」のDIARYです.出版CDや著書の詳細は「本館」のメニューからお入りください.
Website「別館」もあります. 著書「ピアノと向きあう」の説明を補うサイトです.よく頂く質問に説明を記載しています.
★上記著書については今井顕 氏によるKINOKUNIYA書評空間WEBLOG を是非ご一読くださいませ.
Auch auf Deutsch schrieb ich…
★【膠原病の記録】余りに医療のカテゴリーがが増えてしまったので目下整理中です.大変複雑な病気の経験が同じ病の方々への参考となりましたら幸いです.
「乳癌と膠原病(皮膚筋炎・多発性筋炎)」「膠原病(退院後)」 ,その他の医療の話(自分以外も含めて)は「医療・病院関係」,に取り敢えず分けました.
平成12.12.12.病院での復帰リサイタルは演奏動画入り記録です。
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Robert Stolzメドレー
演奏:東京カンマーコレーゲン 
室内楽アレンジ:奥 千絵子
ショパン:華麗なる大円舞曲Op.18
演奏:奥千絵子 ショパンのワルツは上の画像の2枚組CD「樂の音に寄せて」に入っております.
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制作・著作:奥千絵子
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