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2020-03

病気を見るのか、病人を見るのか - 2009.02.25 Wed

所謂朝ドラ(NHK朝の連続テレビ小説)を見なくなって10年近く経っていたと思うのだが、今回の「だんだん」は飛び飛びながらも面白く見ている。
というのも配役が、…計算すると何年になるだろう、息子が小学生の頃だから… 当時見ていた「ひらり」が母親役になっていたり(俳優の名前はさっぱり覚えられません)、「ふたりっ子」の子役が主役を演じていたり、「あぐり」で脇役をやっていた方がもう一人は母親役を演じていたり・・・と、そういう驚きで見始めたのでした。

ドラマの内容はこちら

http://www9.nhk.or.jp/asadora/

しかも、我が家にも大学時代(一般大学卒)には歌の世界を夢見た子が居り(過去形ではないかも分からないが)、目下は看護専門学校とも関連あり、医学部の国家試験の発表待ち、ということも関連があり、つい似たような環境の内容から、時間があると見てしまうのです。


前の日記、「おげんきクリニック」について書いた後、今朝の「だんだん」は奇遇にも、「おまえは病気を見るのか、それとも病人を見るのか?」という問いかけで終わっていた。

これは私自身、長い入院生活に於いて常に感じたこと。
いとも簡単に「ピアノはもう諦めてください」との内容を言われた時の落ち込み。
なにくそ!と頑張ったリハビリ。

又、ドラマの中では、腹痛を起こした患者さんを研修医が「帯状疱疹」を見落として、CT画像による検査のオーダーを出したこと。

我が家もまさに似たような経験があった。
夫が頭痛を訴えて脳外科を受診し、「異常なし」にて帰宅すれども痛みは悪化。何と!私が帯状疱疹を見つけ、皮膚科に入院させたのだった(私自身、帯状疱疹の経験がある為ラッキーだった)。
そして入院中に腹痛を起こし、若い主治医(研修医)が飛んできて「大動脈乖離を疑って検査します」……チョッ、チョット待って、そんな大ごとだったらもう意識ありませんよ、腸閉塞とか尿管結石とか、そういうものではないのですか??と生意気にも口を挟んでしまったのだった。
入院で初めて出逢う研修医のマニュアル本よりも、何十年毎日を共に過ごしている人間の方が(その時は偶然にも経験から分かる範囲だった、とは言え)直感や第六感が働くこともある。
勿論画像検査も受け、内臓には尿管結石の他は何も異常がなかった。
もう6年前の話だ。

ドラマの中で、研修医は先輩(地域医療に関わる医師)から「ベッドサイドに近付くことを怖れるな」と助言を受けていた。


さてさて、そのドラマの後、何気なく次の番組を見ていたところ、今度は「脳梗塞」を起こした患者さんが映し出されていた。
右手右脚の機能を失い、医者からは「右の機能はもう無理ですよ」と宣告されていた。実際右手の握力は「3」、自分の名前すら書けないほど筆圧が落ちていた。
その患者さんは、その後リハビリ専門病院に入院し、リハビリを通じて今まで通りにやれる努力に専念し、1ヶ月後には右手で、左手と同じ様に文字を書ける様になり退院。
ところが自宅に戻ったところ、機能が衰える。
自分の居場所は無いのではないか?と落ち込む。
この方の場合は、奥さんから「又一緒に山に登りたい」と切望され、今度は「スポーツジム」に通い始める。勿論定期的に主治医の意見を仰ぎながら。
今では普通に歩き、階段を上り、仕事に復帰しているという。登山も再開出来たそうだ。
握力も40に回復している、というではないか!

周囲は「頑張れ」ではなく「頑張る環境をつくること」と。

あぁ、私の時と全く同じだ。
後になって「多発性筋炎」の始まりだ、と分かった症状の握力ゼロに等しい状態も(整骨院のマッサージで当座の数ヶ月は凌げた)、「皮膚筋炎」での長い入院でおそらく所謂「廃用性症候群」と思しき症状に悩まされていたであろうことも、5分でもよいからピアノを障りに家に行って来たい、と申し出ても、外出許可は一度すら出ずに不安を抱き続けていたことも、リハビリをサボったとたん、今度は乳癌の後遺症が出てきていることも・・・・・遡った日記に書いたので余りに執拗過ぎる!省略!!

でも、あとひと言。
「居場所を作ること」というのは、私の場合は本当に幸せなことに、病院のレストランでピアノを弾くことであった。それが一番のリハビリであり、リハビリに励もうというモチベーションでもあった。
又、入院中に知り合った患者さんの一人が「自分は病気にはなったけれど、病人にはならない」と言われたことも併せて思い出した。

考えさせられることの多いテレビ三昧のひとときだった。
生徒がこれから来る。乱文のまま送信。
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プロフィール

奥 千絵子

Author:奥 千絵子
★上の画像は2001年にCDにして約3枚分を収録したものを,2006年に2枚組としてリリースしたCD「樂の音に寄せて」です.『レコード芸術』2007年1月号で「特選盤」として取り上げられました.戸倉新樹教授によるライナーノートは医学生にもお薦めです.その他のCDや著書はWebsite「本館」からお入りください.このブログも「本館」のDIARYです.
★このブログの"Grüß Gott !" (文字化けの場合はGruess Gott!)は墺・南独の時間を問わない挨拶です.Website「本館」のDIARYです.出版CDや著書の詳細は「本館」のメニューからお入りください.
Website「別館」もあります. 著書「ピアノと向きあう」の説明を補うサイトです.よく頂く質問に説明を記載しています.
★上記著書については今井顕 氏によるKINOKUNIYA書評空間WEBLOG を是非ご一読くださいませ.
Auch auf Deutsch schrieb ich…
★【膠原病の記録】余りに医療のカテゴリーがが増えてしまったので目下整理中です.大変複雑な病気の経験が同じ病の方々への参考となりましたら幸いです.
「乳癌と膠原病(皮膚筋炎・多発性筋炎)」「膠原病(退院後)」 ,その他の医療の話(自分以外も含めて)は「医療・病院関係」,に取り敢えず分けました.
平成12.12.12.病院での復帰リサイタルは演奏動画入り記録です。
★恩師のことは55年間を遡り少しずつ記載するつもりです。目下のところはこれだけです.
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Robert Stolzメドレー
演奏:東京カンマーコレーゲン 
室内楽アレンジ:奥 千絵子
ショパン:華麗なる大円舞曲Op.18
演奏:奥千絵子 ショパンのワルツは上の画像の2枚組CD「樂の音に寄せて」に入っております.
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制作・著作:奥千絵子
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