ゆとり教育に物申す(2) - 2009.02.08 Sun
下手な授業を受けるよりも、余程子供の「考える力」「思い遣りの心」を育てると思うからだ。
しかし、学校にだけ通うのであれば・・・
語学だ!
自分に沢山の失敗経験があるだけに強調したい。
まずは国語。
自分が何を言いたいのか、訴えたいのか、ちゃんと言葉にして相手に伝えられること。
(相手に伝えたい内容を増やし育む手段にもなる)
そして、ヒアリングと発音だけでよいのだから、英・独・仏。
この基礎があれば、大人になってからいくらでも伸ばすことが出来ると信じている。
音感教育にも似て、8歳までが一番入る。15歳までもまだOK。
その後も、努力すればいくらでも可能ではあるけれど、努力を(殆ど)せずとも身につくのは小学生までだ。
勿論ネイティヴの教師での授業だ。
どれが何語なのか混乱してしまう、ということなど気にしないで良いのではないか?
間違って仏語を喋ったら、他の語に言い換えればよいのだから。
私の留学時代は、言葉を疎かにしたことで随分損をした、と思っている。
勿論大学では2年間ドイツ語を第2外国語として選択した。だが、トーマス・マンやカフカの難しい小説を辞書を引きながら訳しても、会話には全く役に立たない。役に立った事と言えば、例えば、好きなヘルマン・ヘッセの訳本を読んで、「高等中学」とは何ぞや?と思った時、原語の本で「あぁ、Gymnasiumのことだったのか」等、時間を余りかけずに調べられる…その程度のものであって、他に何もメリットはなかった。
留学の可能性が出て、週にたったの1時間半の会話の学校に1年通ったが、せいぜい買い物が出来る様になる程度だ。
NHKのラジオの会話の方が余程内容的に面白かった。ヨハン・シュトラウスやレントゲンを扱ったものなど。
ただ、これとて、ゆっくりと読んでくれるトピックを文字を見ながら聴き取る程度。
音楽の道に限らず、語学は出来ないよりは出来た方が良い訳で、「耳」と「口」が最も一致するのは義務教育の年齢である、ということを強調したい。これからの世の中、どうなって行くのか、どの様な仕事に就くのか分からないのであれば尚更と思う。
人の命を救うことに繋がるかもしれない。この様な世界情勢で。
通じないジャパニーズイングリッシュを喋り、聴き取れないネイティヴの発音に、通訳を使っている政治家たちを見るにつけ、年数ばかり長く履修した日本の英語教育には全く恥じ入るばかりだ!!!
それにしても、「過ちを改むるに憚ること勿れ」



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