井内澄子先生が亡くなられてしまった! - 2020.06.20 Sat
6月5日に井内澄子先生が亡くなられたとのこと、ショックを受けています。
大学時代にずっと「ピアノのおけいこ」(NHK)を拝見し、幼少期からピアノ演奏に関して具体的なことは何も教わらずに至った自分でしたから、井内先生のテレビでの指導法から「創意工夫」「試行錯誤」の大切さを学び、結局今に至っているようなものです。
師事したいと思っても、当時は外部の先生に習っていることがバレようものなら教授会で取り上げられましたから、テレビから自分の曲に置き換え、練習方法を考えたものです。
1989年、JPTA(日本ピアノ教育連盟)の公開レッスンで、娘が井内先生の指導を受ける機会を得ました。
度々「まぁ、小さい手で、何てお利口さんなんでしょう!」連呼。娘は年中さんの11月にピアノを始めたばかりの当時小1夏。J.S.Bachの小プレリュードBWV 935と927、辛うじて弾いたと言うのに、勿体ないような熱心なご指導を受け、30分で鳴るタイマーは無視、先生の方が楽しまれていたようなイメージでした(半分親馬鹿)。…当時のJPTAのオーディションは小1〜3で括られ課題曲が組まれていたので、難易度の高すぎるそれらの曲は本人共々苦労しました。私は、「直接井内先生のレッスンに触れさせたい!」以前に、「娘へのレッスンを通じ、私自身教え方の工夫を学びたい」だったのかも……💦
翌日にお礼の手紙をお送りし、お返事も直ぐに頂き、雑談に加え、「奥さんのお子さんだったのですね。疑問氷解です!」と書かれてあったのを憶えています。『親と子のピアノ教室』というご著書が同封されてあり、夢中で読みました。
素晴らしい内容はピアノ教師をしている生徒たちにも是非読んで欲しいと長年思い続けていましたが、便利な世の中になり、貸出用としてAmazonのユーズドで数冊入手したほどです。
オーディション以来、年賀状のやり取りだけは続いていました。いつも先に頂いてしまうものですから、今年こそ!!と先にお送りしました。第28刷にもなった『こどものチェルニー』の楽譜(学研)を購入したご報告、お返事には「私は年賀状作戦失敗しました」とのことでしたが、第 II、III巻をお贈りくださるとのこと・・II、IIIも27刷と7刷のものながら購入させて頂いており、その旨をお伝えせねば、と思っていたところに、1月22日には下のURL、「NHKのひるまえほっと」のご出演!
お元気そうでとても嬉しくて「今度こそお手紙を!!」と思うのに、世の中コロナコロナに移行…落ち着いてペンを取る気持ちのゆとりもなく、漸く「書こう!」と思い立ち、その後もお元気に違いないけれど……と何気なく検索したところ、お弟子さんの白水芳枝さんのブログでの書き込みに行き着き、ご逝去を知ったという次第です。厚かましくその後白水さんに、1月のテレビ以降から4月、5月あたりの井内先生のご様子もお尋ねし、教えて頂きました。
娘の公開レッスンのカセットテープは「過去のお宝」になってしまいました。

ご冥福をお祈りし、心から感謝を申し上げます。
昭和48年『ピアノのおけいこ』発掘!動画も公開!
今年の1月22日に拝見したNHKの『ひるまえほっと』は以下です。
1年でピアノがこんなに!?47年前『ピアノのおけいこ』
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