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2020-03

4歳児のその後(本能と直結した理論) - 2018.11.01 Thu


一応記録として留めるまで。
幼いうちの可愛さ半分、こちらが唸ってしまうような出来事の記録半分。
いつまで記すかはご家族の承諾次第。

親指の「まむし指」は努力で直った。マイナス地点からゼロ地点に行き着き、今後はひたすら+方向に進むだろう。
が、如何せん手が小さく、5度を同時に掴むことは相変わらず不可能。ドーソードーソーの反復すらレガートは難しい手。
親指が良くなった分、第5指の付け根が陥没する。次の技術的な課題だ。

けれども驚くことに、この幼児は即興演奏に長けていて(勿論とても音の少ないものながら)、「夕方暗くなる景色を弾いてあげるね」と言っては、私にb-mollで寂しいメロディと伴奏を弾いてくれる。それはショパンの「葬送行進曲」にも似て、時々Durも入る。誰も弾いて聞かせたことなどないのに。そのうちc-mollに転調、そして最後はC-durで終わる。ピカルディの1度??
人間の本能の為せる業?

またある時は左右の手で合計2〜3声体(手が届くと4声体になることも)を奏でる。途中で所謂「並達5度」「並達8度」「連続5度」「連続8度」を鳴らすと、即刻自ら音を変えて弾き直す。誰が教えた訳でもないのに。
これも本能の為せる業?
そもそも「和声学の禁則」などというものは、先に理論があった訳ではなく、耳に不快に感じるが故に「禁則」が出来た訳だろうし。

所謂「お稽古」では目下のところ、教則本としてバイエル上巻・下巻を併用、その子が演奏可能な範囲で私が伴奏を書いて与える童謡、加えて「緑色の大きな楽譜」=「ピアノのテクニック」くらいしか弾いていない訳で、Mollの曲など出て来ていない。
いいぞ、いいぞ、と思う。寧ろ「音楽史」に伴う「本能の要求による理論」の変遷をこちらが改めて痛感する次第。


その昔、小1からピアノのレッスンに通って来ていた生徒の一人。家が遠く、電車の乗り換えも難しかったため、小学生のうちはお母様が同伴され、時折「私は全くの素人なんですが、この子の即興演奏は実に面白いのです。私の耳が良ければ書き取っておきたいと思うほどなんです」と仰った(通い始めのきっかけもそれだった。万が一音楽の道に進むにはピアノが基礎になると)。音高から大学への進路を選ぶ段になり、作曲の道を志した。折しも私の得体の知れない症状(後になり、膠原病の多発性筋炎と判明)や乳癌と重なり、他の先生にお任せする結果となり、大変申し訳なかったが、彼女は現在音大の作曲科で教鞭を執っておられるそうだ。お母様の耳が確かだったことを改めて懐かしく思い出す。


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プロフィール

奥 千絵子

Author:奥 千絵子
★上の画像は2001年にCDにして約3枚分を収録したものを,2006年に2枚組としてリリースしたCD「樂の音に寄せて」です.『レコード芸術』2007年1月号で「特選盤」として取り上げられました.戸倉新樹教授によるライナーノートは医学生にもお薦めです.その他のCDや著書はWebsite「本館」からお入りください.このブログも「本館」のDIARYです.
★このブログの"Grüß Gott !" (文字化けの場合はGruess Gott!)は墺・南独の時間を問わない挨拶です.Website「本館」のDIARYです.出版CDや著書の詳細は「本館」のメニューからお入りください.
Website「別館」もあります. 著書「ピアノと向きあう」の説明を補うサイトです.よく頂く質問に説明を記載しています.
★上記著書については今井顕 氏によるKINOKUNIYA書評空間WEBLOG を是非ご一読くださいませ.
Auch auf Deutsch schrieb ich…
★【膠原病の記録】余りに医療のカテゴリーがが増えてしまったので目下整理中です.大変複雑な病気の経験が同じ病の方々への参考となりましたら幸いです.
「乳癌と膠原病(皮膚筋炎・多発性筋炎)」「膠原病(退院後)」 ,その他の医療の話(自分以外も含めて)は「医療・病院関係」,に取り敢えず分けました.
平成12.12.12.病院での復帰リサイタルは演奏動画入り記録です。
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【BGM】
Robert Stolzメドレー
演奏:東京カンマーコレーゲン 
室内楽アレンジ:奥 千絵子
ショパン:華麗なる大円舞曲Op.18
演奏:奥千絵子 ショパンのワルツは上の画像の2枚組CD「樂の音に寄せて」に入っております.
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制作・著作:奥千絵子
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