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2020-09

あなどれない腋窩リンパ節の郭清 - 2017.10.14 Sat

1998年に乳癌が見つかり、当時のマニュアルとしての「腋窩リンパ郭清手術」を受けた。
それは、乳房内の癌細胞が最初に転移若しくは通過する場所のほとんどが「腋窩リンパ節」だから。
当時のマニュアルでは10個の腋窩リンパ節を郭清し、そこに癌が転移していないかどうかを調べることが定められていた。しかも手術した胸は切り開いたまま結果を待つ。取り出した10個のリンパ節を顕微鏡で覗いて調べる。患者は全身麻酔で知らない間の作業…
私の場合には全部が「白」だったので、強い抗癌剤は使わず、タモキシフェンというホルモン系の抗癌剤の内服で様子を見ることになった。

そこ迄は納得!

けれども今現在のマニュアルでは、10個も郭清したりしないそうだ。
検索したら、下記のようなサイトの中の、分かりやすい説明に出くわした。
腋窩リンパ節を郭清することは必要ですか

かいつまんでいうと、先ず「センチネルリンパ節」への転移の有無を調べ、そこに転移がない場合は「腋窩リンパ節郭清」を省略し、転移があった場合にのみ腋窩リンパ節郭清を行う、ということ。

・・・

私の場合には1998年当時のマニュアルに従い、悪性腫瘍摘出に伴い10個のリンパ節を郭清した。だから、術後から(多分一生)「重いものを持っては駄目」「血液検査や血圧計は郭清していない方の腕で」と何度言われたろう…
慣れた頃が怖い。
術後10年が経ち、15年も経ち、今は19年が経った。その間には色々なことがあり、避けられない大きな3棟の物置の解体(勿論解体は業者だが)。当然中の荷物を我々が運び出す。一箱ずつ内容物の要不要の点検をしてから。来る日も来る日も高い棚の上から重いダンボール箱を下ろし、仕分け作業をしては台車で家に運搬する。その前に家具の運搬で腰椎を傷めた夫は立っているのがやっとの状態となり、荷物の上げ下ろしや運搬は私の作業となった。指や頚椎は傷めたが、それらは完治。
結局、腋窩リンパ節郭清からの影響は何も感じなかったものだから、もう大丈夫なのだ!と間違った自信がついてしまった。


今年の1月末、3歳の孫娘を連れて電車に乗った。乗り継ぎのエレベータまで歩かずに済むよう、最前車両に乗った。日曜ということもあったのか、早朝なのに人、人、人・・・
とても座れない、立っていてもつかまる物が無い。仕方なく運転席や進行方向の風景が見えるように、孫を左で片手抱っこをし、右手に荷物。そのうち左腕がもぎ取れそうに違和感を覚えた。けれども「痛み」は殆ど感じない常。
ところがこの出来事以降は、月日と共に左肩腕が徐々に痛みを増した。可動域も狭まった。唯一救いはピアノを弾くという行為には影響がなかったこと。
7月半ば、左腕では背中は勿論、腰にすら手が届かないほど可動域が狭まってしまった。8月初めには寝返りも痛くて打てない。夜中に痛みで目覚めることすら頻回。

大学病院の整形外科(ステロイドによる骨粗鬆症で2001年からお世話になっている)定期受診の折に話し、即刻レントゲンを撮ってくださった。
「腱板損傷」とのこと。
普通1.5cmは空いている隙間が6mm弱。
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即刻「注射!」と言われ、思ってもみなかったので躊躇っていたら、「じゃぁ近所の整形外科でリハビリ受けてね」と相成った。
以降仰せの通り、近所の整形外科でリハビリを受け、行くたびに腕の可動域も広がりつつある。結局そこで注射も毎週打っていただくこととなり、今は随分改善し、完治する日も近いような気がしている。

腱板損傷も「断裂に近い」損傷もあるらしい。私の場合は断裂には至っていないが、あの「もぎ取れそう!」と思った1月が発端だ!!
1998年の術後から何年間かは、冷たい飲み物を飲むと、飲み物が首から脇の下をぐるりと回って胃に入るような経路を感じたものだった。蚊に刺されてもどこを刺されたのか不明。
でもそれらは年月と共に軽減した。いや、気にならなくなったのか、慣れてしまったのか・・

やっと気づいた今年の夏、確かに左脇の下はつねっても全く痛みを感じないではないか!!右と比較して愕然とした。普通は脇の下であってもつねれば痛いのだ!!

今年前半、治療のために整骨院に毎週通ったのもまずかった。体調を整えて頑張るには役立ったかもしれないが、毎週の過激な腕〜肩や背中のマッサージ、全腕〜肩をベッドに叩きつけるような治療、等々……腋下リンパ節を郭清していなければ、つまり神経が生きていたなら、大声で悲鳴をあげていたに違いない。


その他今年前半はしっちゃかめっちゃかだった・・パソコンが壊れ、一気にヴァージョンアップしたこと(Mac OS10.7から10.12へ)。それに伴う最新のFinaleに最新のOfficeの操作は、「え?本当にこれ、Mac??」状態。何より体調・体力を無視した演奏をはじめとする計画諸々・・・

それらは又改めるとして、腋下リンパ節郭清を受けた方は、くれぐれもお気をつけください、心から。




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プロフィール

奥 千絵子

Author:奥 千絵子
★上の画像は2001年にCDにして約3枚分を収録したものを,2006年に2枚組としてリリースしたCD「樂の音に寄せて」です.『レコード芸術』2007年1月号で「特選盤」として取り上げられました.戸倉新樹教授によるライナーノートは医学生にもお薦めです.その他のCDや著書はWebsite「本館」からお入りください.このブログも「本館」のDIARYです.
★このブログの"Grüß Gott !" (文字化けの場合はGruess Gott!)は墺・南独の時間を問わない挨拶です.Website「本館」のDIARYです.出版CDや著書の詳細は「本館」のメニューからお入りください.
Website「別館」もあります. 著書「ピアノと向きあう」の説明を補うサイトです.よく頂く質問に説明を記載しています.
★上記著書については今井顕 氏によるKINOKUNIYA書評空間WEBLOG を是非ご一読くださいませ.
Auch auf Deutsch schrieb ich…
★【膠原病の記録】余りに医療のカテゴリーがが増えてしまったので目下整理中です.大変複雑な病気の経験が同じ病の方々への参考となりましたら幸いです.
「乳癌と膠原病(皮膚筋炎・多発性筋炎)」「膠原病(退院後)」 ,その他の医療の話(自分以外も含めて)は「医療・病院関係」,に取り敢えず分けました.
平成12.12.12.病院での復帰リサイタルは演奏動画入り記録です。
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演奏:東京カンマーコレーゲン 
室内楽アレンジ:奥 千絵子
ショパン:華麗なる大円舞曲Op.18
演奏:奥千絵子 ショパンのワルツは上の画像の2枚組CD「樂の音に寄せて」に入っております.
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制作・著作:奥千絵子
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