FC2ブログ
halloween_convert.jpg

2020-10

生きる道標 - 2008.07.01 Tue




先日からあれこれ暴露話の対象になった94歳の義父ですが・・
土曜から長野のアトリエに行きました。

東京では医師に「ペースメーカーで生きているだけの人です」と言われ,実際昼夜も分からず,夢と現実の境も分からずに過ごしていた人。

義父は戦後の混乱期から都立高校の教諭をしておりました。美術のみならず担任をし,剣道を教え,大変厳しい反面人情味に溢れ,それは今でも生徒達が何かある度に義父のところに出入りしていることが物語っています。

先週もクラス会があり,元教え子さんお二人が昼食を持っていらして下さり,その後可能ならば一緒にクラス会に,とのことでした。
補聴器を新しく購入し,そのマイクに向かって話せば辛うじて会話が成り立つ…
義父に生きる力を与えるべく色々お話しくださった様で,帰りがけには「お父様はこれから絵をお描きになるそうですよ」と仰いました。
クラス会は生憎出向くことは不可能でしたが,夜,大きな文字のファクスにてその方々より報告と共に,その日義父からどれだけ勇気を得たか,感動したか,ということが記されていました。
それにより励まされ勇気を得たのは勿論義父です。

秋の展覧会に向け,そしてその他にも,殆んど見えない目にも拘わらず絵を描くのだ,とアトリエに行くことになりました。
勿論夫が車で送り,1-2泊して差し当たっての生活の準備をする訳ですが,土曜の朝,まだ家族は全員眠っている5時頃から階下ではにぎやかな音・・いつもの事ですが,アトリエに行く(帰る?)となると,日頃は動かない筈の手足なのに単独で荷造りを始め,家具を動かし,本当にその力はいずこより?と思うほどです。

アトリエの窓一面には北アルプスが連なり,自然しかありません。
亡き義母が生前義父の為に,と建てたアトリエです。
きっとそこに居ると義母も傍に居るに違いありません。

用事で時々帰京する筈ですが,その他はおそらく制作に熱中するに違いありません。

毎日ヘルパーさんも手伝いに出向いてくださるし,お隣近所も親切に常に顔を出してくださるし・・・
介護保険などより大きな心の助けです。

乱文ながらひとまず送信。(後で手を加えるかも分かりませんが・・・)



アトリエ(但し20年近く前の新築当時です。今は……書くまい
SHAREOUT.gif


shareIN.gif


SHin.gif


義母の生前,アトリエの前で(窓は閉めてあるので帰京の前か??)
アトリエの前/じじばば2



卒寿の個展を開催。
日野原先生が祝辞を述べてくださいました。
日野原先生



妻を亡くし,家も火災でなくして約1年後,単独アメリカの長女のところに遊びに行った義父
爺上2:2



順不同ながら,長野のアトリエに居てならではの作品
ジャンプ台2




同じ東京美術学校に学び,同じ伊原宇三郎門下の10年後輩であった私の父は63歳で他界してしまいました。義父には父の分も思いっきり描いて欲しいものです。心から!!




関連記事

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://allegrobunchan.blog18.fc2.com/tb.php/130-a05f1478
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

Ein Wegweiser um zu leben «  | BLOG TOP |  » しつこく「アカンサス」(七夕追加)

プロフィール

奥 千絵子

Author:奥 千絵子
★上の画像は2001年にCDにして約3枚分を収録したものを,2006年に2枚組としてリリースしたCD「樂の音に寄せて」です.『レコード芸術』2007年1月号で「特選盤」として取り上げられました.戸倉新樹教授によるライナーノートは医学生にもお薦めです.その他のCDや著書はWebsite「本館」からお入りください.このブログも「本館」のDIARYです.
★このブログの"Grüß Gott !" (文字化けの場合はGruess Gott!)は墺・南独の時間を問わない挨拶です.Website「本館」のDIARYです.出版CDや著書の詳細は「本館」のメニューからお入りください.
Website「別館」もあります. 著書「ピアノと向きあう」の説明を補うサイトです.よく頂く質問に説明を記載しています.
★上記著書については今井顕 氏によるKINOKUNIYA書評空間WEBLOG を是非ご一読くださいませ.
Auch auf Deutsch schrieb ich…
★【膠原病の記録】余りに医療のカテゴリーがが増えてしまったので目下整理中です.大変複雑な病気の経験が同じ病の方々への参考となりましたら幸いです.
「乳癌と膠原病(皮膚筋炎・多発性筋炎)」「膠原病(退院後)」 ,その他の医療の話(自分以外も含めて)は「医療・病院関係」,に取り敢えず分けました.
平成12.12.12.病院での復帰リサイタルは演奏動画入り記録です。
★恩師のことは55年間を遡り少しずつ記載するつもりです。目下のところはこれだけです.
★コメントも大歓迎です。SPAM防止上、確認後に公開しております。ご理解をお願い致します.
★このブログや大元のサイトへの感想やお問い合わせはservus2008@gmail.com宛に@を半角に直して送信願います.
【BGM】
Robert Stolzメドレー
演奏:東京カンマーコレーゲン 
室内楽アレンジ:奥 千絵子
ショパン:華麗なる大円舞曲Op.18
演奏:奥千絵子 ショパンのワルツは上の画像の2枚組CD「樂の音に寄せて」に入っております.
★Copyrights©1997-2020 Chieko Oku All rights reserved.
制作・著作:奥千絵子
★遙か下方に設置のカウンターは、サイトを複数回お訪ね下さいましても1日を1回とカウントし、又、私を入れない設定になっております。



最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する