お宝発掘はしたが… - 2016.10.09 Sun
ピアノの下の(広い)スペースにも、まだまだ段ボール箱や袋の類はあり、そこを何とかしないと、折角のフルコンも音が部屋に響いてくれません。今月の課題ですな・・・
というわけで、あれこれ開いては「億劫だから又」とパタンと閉じる連続。
でも、先週は「おっ!!??」というものが出てきました。
父が中身が分かるように保管した、懐かしい文字のカセットテープ。イヴリー・ギトリス!


曲目は?と裏返すと、新聞の放送一覧か当時のFMファンだかから切り抜きが。

これは聴いていないわ!!と、やっとCDにコピーしつつ聴いたのですが、父としたことがどうして??音量のゲージがマックス!もしや孫達の相手でもしながら勝手にコピーさせていた?・・最近の私なのでそのような想像が出来てしまい、本当にそうであったなら申し訳ないほど。当然音も割れて。CD-RWにはアナログでのコピーとなるので、幸い音量も手動、出来るだけ下げましたが、カセットそのもので音が割れているものはどうしようもない!修整用の機器もなく。
BGMが無いと家事が出来ない私は、それでも早速finalizeさせたコピーをパソコンに落とし、更にiPhoneに落としてスピーカーに繋げ、聴きながら夕飯の支度(テーブルのスペースを作るだけ)などしましたが・・
1985年と書いてあるので(カセットの背には1983と書いてある謎ながら)、若かりし日のギトリスの自由奔放、まるで良い意味での大道芸人のスリルあるStraßentheaterを見ているが如き小品集を楽しみました。パートナーの練木繁夫氏の素晴らしさあってこそ出来るものだわ!!
・・・と聴いていたら、解説者が全く同じ内容を述べておられる。「大道芸人と言っては語弊があるが」みたいな。それと、(腹が立つほど)大抵無視される「共演者の素晴らしさがあってこその演奏である」といったことも。
こういうラジオ番組が当時はあったのですね。
父の、ラジオからのカセット録音はまだまだあり、「アウアー門下の名手撰」なるものが3本。他にも色々。お宝発掘が楽しみです。
それにしても、このような演奏を聴きながら絵を描いていたのですから、父が依頼されて描いていた売り絵の数々(主に「ヴァイオリンの少女」の類)は、私の「億劫な家事」と同様の存在だったのだろうか、と改めて申し訳なく思ってしまったことでした。
「若かりし日のギトリス」と思った年齢、計算してみると当時既に60歳をとっくに過ぎている…我が身を反省!!
可笑しいのは、この放送のスポンサーがTDK!TDKのカセットが如何に素晴らしい音であるか、途中にCMが入る。…使い方ではどんなに優れたカセットであっても…と相成っているこの1本…
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