FC2ブログ
A D M I N

2020-04

難しい翻訳の世界 - 2015.10.09 Fri

ノーベル賞受賞のニュースで日本人が今年も快挙!
医学・生理学賞で大村智氏、物理学賞で梶田隆章氏、大変喜ばしいことです。
特に医学は、どんどん熱帯化している日本に於いて、以前なかった風土病のような感染症がいずれ蔓延するだろう、と思っているだけに、今後も続々と研究者が増えることを望んでいます。

文学賞では、毎年期待されている作家が受賞出来ない!
大変難しいことだと思います。何故なら、海外では翻訳されて読まれる訳で…
日本語の持つ微妙なニュアンスや比喩、これらは日本語も母国語レベルで翻訳出来る外国人の存在により、日本文学に初めて光が当たるのではないか。私自身外国語はさっぱり駄目ですが、多分そうなのだろう、と推察します。

先日、好きなピアニストの一人であるアンドラーシュ・シフの演奏会がNHKの「クラシック倶楽部」で放映されました。その折、この番組の特徴、いや、特長である演奏家ご本人のコメント(インタビューを受けての)で、シフ氏は、熱狂的読書家であること、それも原語で読むことを最も好む由、つまり独・英・仏・伊語、及び母国語である洪語で、といったことを述べられていました。
そのことからも言えるように、あたかも「原語で読んでいる」ような翻訳の必要性。全世界の原語で読める筈は無いので(1ヶ国語だって難しい!)、日本人が文学賞を頂くには、どれだけ多くの言語で日本語の持ち味を生かした翻訳がなされるか、ということが必須なのでしょう。

関連して、という訳でもないですが、明日放映される「私が愛する日本人へ  ~ドナルド・キーン文豪との70年~」も興味深く、見ようと思います。

それにしても、今回ノーベル文学賞を受賞されたアレクシェービッチ氏、日本にとっても喜ばしいことではないか、と思いました。今朝のニュースで、核のない発展の道を、という意味で「チェルノブイリだけでなく福島も・・」と話されていました。


余談ですが、私がシフの演奏を聴いている時に夫が起きてきて、(日頃は名前がパッと出てこないのに)「あれ、アンドラーシュ・シフ?」と言ったのは意外。何でも在欧時に何度か共演したとのこと。
検索したら、何と!我々が渡欧した頃にシフはコンクール受賞を重ね、演奏活動に入った……夫がよく知っているのも当然。(しかも私より年上であろう、と信じ切っていたのが、数年若くていらっしゃる・・
インタビューで、"Musik ist das Alpha und Omega."と言われ、その他、朝食前に少なくとも1時間はバッハの作品だけを弾くこと、他のことも何でもする、読書はその1つ、Theaterにも行くし、全てが音楽に反映される、といった内容を語っておられました。
ピアノだけ弾いてピアノが達者に弾けても、内容の乏しい若い方々に是非心掛けて欲しい、と思ったコメントでした。バッハとて、表面だけを飾った演奏家の如何に多いことか・・・


関連記事

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://allegrobunchan.blog18.fc2.com/tb.php/1204-5d294a02
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

餅は餅屋 «  | BLOG TOP |  » 申請済んでひと眠り

プロフィール

奥 千絵子

Author:奥 千絵子
★上の画像は2001年にCDにして約3枚分を収録したものを,2006年に2枚組としてリリースしたCD「樂の音に寄せて」です.『レコード芸術』2007年1月号で「特選盤」として取り上げられました.戸倉新樹教授によるライナーノートは医学生にもお薦めです.その他のCDや著書はWebsite「本館」からお入りください.このブログも「本館」のDIARYです.
★このブログの"Grüß Gott !" (文字化けの場合はGruess Gott!)は墺・南独の時間を問わない挨拶です.Website「本館」のDIARYです.出版CDや著書の詳細は「本館」のメニューからお入りください.
Website「別館」もあります. 著書「ピアノと向きあう」の説明を補うサイトです.よく頂く質問に説明を記載しています.
★上記著書については今井顕 氏によるKINOKUNIYA書評空間WEBLOG を是非ご一読くださいませ.
Auch auf Deutsch schrieb ich…
★【膠原病の記録】余りに医療のカテゴリーがが増えてしまったので目下整理中です.大変複雑な病気の経験が同じ病の方々への参考となりましたら幸いです.
「乳癌と膠原病(皮膚筋炎・多発性筋炎)」「膠原病(退院後)」 ,その他の医療の話(自分以外も含めて)は「医療・病院関係」,に取り敢えず分けました.
平成12.12.12.病院での復帰リサイタルは演奏動画入り記録です。
★恩師のことは55年間を遡り少しずつ記載するつもりです。目下のところはこれだけです.
★コメントも大歓迎です。SPAM防止上、確認後に公開しております。ご理解をお願い致します.
★このブログや大元のサイトへの感想やお問い合わせはservus2008@gmail.com宛に@を半角に直して送信願います.
【BGM】
Robert Stolzメドレー
演奏:東京カンマーコレーゲン 
室内楽アレンジ:奥 千絵子
ショパン:華麗なる大円舞曲Op.18
演奏:奥千絵子 ショパンのワルツは上の画像の2枚組CD「樂の音に寄せて」に入っております.
★Copyrights©1997-2020 Chieko Oku All rights reserved.
制作・著作:奥千絵子
★遙か下方に設置のカウンターは、サイトを複数回お訪ね下さいましても1日を1回とカウントし、又、私を入れない設定になっております。



最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する