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2020-09

退院 - 1998.11.30 Mon


リンパ液が5ml以下になったら退院,と言われていたのが,なかなか止まらず毎日50ml近く溜まっている。
腋窩リンパがマイナスであったことで,退院の許可が出た。
2日に退院。

しかし,この月の前半は殆ど一日おきにリンパ液を抜き,消毒をしに通院。駅まで歩いて1時間以上電車を乗り継いで行くのは,なかなかしんどいものがあった。
後半になり,やっと週1回の通院となった。

退院した翌日から掃除,その他家事をしたが,全く億劫ではなく,ピアノも試してみたところ,ショパンのエチュードはどれであれ特に苦はない。

14日
娘の保護者会に出席。
9月末,外来での手術直後に文化祭があり,あの時の娘の歌は親馬鹿ながら,この子にこの様な感性と特技があったとは…と度肝を抜かれた。そして同時に,聴けるのもこれが最後かもしれない,と残念極まりない思いだった。その日は息子も美大受験の為の予備校の芸術祭が行われており,2人の個性をじっくり味わうことが出来,幸せな一日だった。しかも電車で水道橋と立川とにまさに東奔西走であったが,特に苦痛もなく,夏の異様な症状は一体何だったのだろう?と疑問に思ったことでもあった。

さて,後半は「首のグリグリ」が数ヶ所にあり,時々痛い。手術を受けた反対の腕の肘が痛み,眉間一カ所に異様な赤みがかったものが出続けた。股関節の痛みも,ベッドから下りるのにちょっとしたコツが要るほど。
これらを病院で話しても,乳癌とは無関係の場所,と言われてしまう。
それなら,どこか関係ありそうな科の病院を紹介して欲しい。

17日
息子が,私が寝ているところにやって来て,「しし座流星群が見えるよ。どこかへ車で見に行こう!」と言い出した。気乗りもしない私を半ば強引に起こして…いつの間にこんな優しい子になったのだろう?と思った。(いや,幼い頃から優しかったではないか!二歳違いの妹の手を引いて。)
夫,娘,と共に4人で(確か運転は夫と息子が交代で)高速道路を西に走った。
見えそうな場所で車を停め,外に出て見事な流れ星を堪能した。
最終的には山梨県の,ライトも何もない真っ暗な葡萄畑に勝手に入らせて貰った。
そこではまさに我々の為に降り注いでくれる宝石の様であった。
流れ星が消える前に願い事をすると叶う,と言う。皆何を思っていたろうか。
再び車を走らせ,夜も明けて帰宅。娘はそのまま登校。


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プロフィール

奥 千絵子

Author:奥 千絵子
★上の画像は2001年にCDにして約3枚分を収録したものを,2006年に2枚組としてリリースしたCD「樂の音に寄せて」です.『レコード芸術』2007年1月号で「特選盤」として取り上げられました.戸倉新樹教授によるライナーノートは医学生にもお薦めです.その他のCDや著書はWebsite「本館」からお入りください.このブログも「本館」のDIARYです.
★このブログの"Grüß Gott !" (文字化けの場合はGruess Gott!)は墺・南独の時間を問わない挨拶です.Website「本館」のDIARYです.出版CDや著書の詳細は「本館」のメニューからお入りください.
Website「別館」もあります. 著書「ピアノと向きあう」の説明を補うサイトです.よく頂く質問に説明を記載しています.
★上記著書については今井顕 氏によるKINOKUNIYA書評空間WEBLOG を是非ご一読くださいませ.
Auch auf Deutsch schrieb ich…
★【膠原病の記録】余りに医療のカテゴリーがが増えてしまったので目下整理中です.大変複雑な病気の経験が同じ病の方々への参考となりましたら幸いです.
「乳癌と膠原病(皮膚筋炎・多発性筋炎)」「膠原病(退院後)」 ,その他の医療の話(自分以外も含めて)は「医療・病院関係」,に取り敢えず分けました.
平成12.12.12.病院での復帰リサイタルは演奏動画入り記録です。
★恩師のことは55年間を遡り少しずつ記載するつもりです。目下のところはこれだけです.
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【BGM】
Robert Stolzメドレー
演奏:東京カンマーコレーゲン 
室内楽アレンジ:奥 千絵子
ショパン:華麗なる大円舞曲Op.18
演奏:奥千絵子 ショパンのワルツは上の画像の2枚組CD「樂の音に寄せて」に入っております.
★Copyrights©1997-2020 Chieko Oku All rights reserved.
制作・著作:奥千絵子
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