夫の食道アカラシア…退院後(4)外来での検査(1) - 2018.03.30 Fri
かろうじて本人の風邪もそこそこ回復。薬が全面的に変わってクラリスもフスコデも処方され、咳止めのあれこれが混ざったシロップのようなものも処方され、夜中に廊下越しに聞こえていた咳も殆ど聞こえなくなった。
喉経由の検査なので、何とかそれまで咳は止まって欲しい!は叶った。
検査は「食道内圧検査」「胃カメラ」「バリウムで食道から胃への流れを調べる」の3点。
8時に家を出て8時13分のバスに乗り、あとはJR総武線と地下鉄有楽町線を乗り継ぎ、10時前には着いた。
長い待ち時間は、スマホで音楽でも聞いていようと思ったが、そのような気力もなく、長閑な風景を眺める。屋形船と思しきものが水上を走り、桜でも咲いて入れば帰りに乗りたい・・・


夫は勿論朝食抜きにて、さっさと検査を終えたいことだろう。こういう時には近い病院があればなぁ…と贅沢なことを思う。隣りに座っていた患者さんは、看護師に「遅くなりますが構いませんか?」と聞かれ、「最終の新幹線に間に合えば、何時でも構いません」と答えていた。名古屋かららしい。都内に住んでいることに感謝を忘れている私。
やっと呼ばれて、私も中に入れてもらったが、検査室までは入れないとのこと。それでもドア越しに中での検査の様子が時々聞こえる。食道の内圧の検査をしているらしいが、本人は既に鎮静剤で夢の中らしく、技師さんに「合図で飲むのは1回だけです」と何度も何度も言われていた。事前に「合図で一回。それ以上飲み込むと正確な内圧が測れないから」と言われていたが、夢の中では仕方なかろう。内圧は5〜10回測るらしい。そのまま静かになったので胃カメラと相成ったのだろう。その後待合室で待つように指示。
それからが又長い。
主役より寧ろ私の方がこのところ疲れ気味。不機嫌。
やっと「食道から胃への流れ」をバリウムで撮影。(私は待合室に居ることにした。どうせ中に入れないのだから…)
午後3時ごろには終わったろうか・・それから説明を聴く。これまでが又長い・・都内からの人間が不平を感じるなんてとんでもない!と理解しつつも、この日は疲れもピーク。何だか膀胱炎っぽい。でも最近では水分のがぶ飲みだけで治ってしまうので、ひたすらペットボトルのお茶を飲む。
検査結果は、内圧はまぁまぁ。ただ筋肉が噴門あたりで(という言葉ではなかったが)硬くなり、逆流性食道炎を起こしているとのこと。薬を処方するので、と。
食道から胃への流れもまぁまぁ。
問題は逆流性食道炎のことだけらしく、1ヶ月後の受診となった。
例の「クリップ」が何で出来ているか知りたく質問したら「金属とプラスチックです」だそうで、具体的な説明は頂けなかった。金属とプラスチックがどのように形状をなしているのか、とか3月の初めの酷い蕁麻疹との関連なども。正解はないのだろう、と思いつつも腑に落ちない。本人は気にしていないので、頭から去らせることにした‥‥が、う〜〜ん。普通の「出血を止めるためのクリップ」とは違うはずで。
術後の説明で、「吸収される」「溶ける」ようなイメージを抱いていたので、食道から胃に流れて(腸を経て)外に出る、というのがよく分からない。裂くように切ったイメージの、食道の外の壁と内側の粘膜との間って、胃袋に繋がっているの??ま、いっか‥‥本人が気にしていないので‥‥そのうち実物を見せていただける機会があることを願う。
会計を終え、寄るように言われたサポートセンターの待ち時間がまた長い。
しかも暇つぶしに眺めていた診療明細書に「キシロカインゼリー」を使った形跡が

本当に使ったのかどうか検査室に電話が行って、又返事待ち。結局手違いで(多分、形式に則った記載)使っておらずに安堵はしたものの、又しても腑に落ちない。寛大さに欠けた私は内心プンプン・・
江東区の桜は既に葉桜。

膀胱炎いよいよ苦しく、あたかも陣痛のように襲い来る痛みに、コンビニごとにペットボトルを購入。帰宅まで3本飲み尽くし、徐々に軽減。翌朝は近所の内科?と頭をかすめたが、処方されるであろう薬は手持ちがあるし、どこかの医者に「普通は大量の水分で洗い流れるものです」と言われたことがあるし(その時は、肩へのステロイド注射が頻繁すぎての易感染症)、休養第一!!と開き直った。翌日には治った。
と、誰が主役なのやら…の記録となった


あくまでも備忘録であります。こんなに具に詳らかに??



(↑「具に」「詳らかに」は、ゆとり教育が始まる前の、子供達が小学生の頃に習った漢字

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夫の食道アカラシア…退院後(3) - 2018.03.26 Mon
画像は3月11日。
手術のお蔭で、夫は甚だしく良いテンポでこれだけ完食。(私の食器は写してありませんので…)
ファミレスではありますが・・・何と有難いことでしょう。

油断大敵。
年末から風邪が治りきらなかった私。インフルエンザではなかったものの、3回の発熱。咳も酷く、その度に夫に感染させてはいけない、今咳き込んだら食道のクリップが外れてしまう!!とマスク生活の私だった。もう大丈夫だろう、とマスクを外した3月半ばに感染させてしまったらしい。いや、別口からかも・・・(私も心当たりはある)
そういう時に限って「潜伏期間と思しき頃」と後になって分かる時期に、夫は1泊での用事で出かけた。
いつもこまめに連絡をくれるのが、やっと来た連絡が帰路で、「高速混んでいた。今高井戸近辺。疲れた」だった。
帰宅してから38度台の熱に気づき、何より咳が酷い。
あぁ、これが術後直ぐであったなら、(私が)「クリップが…クリップが…」と大騒ぎしたに違いない。
又しても蕁麻疹での医師にかかり、インフルエンザの検査も陰性。5日ほどで熱は下がったが、折しも確定申告の時期。一夜漬けでの過激な作業…。こういう時は、貧しい音楽家からも税金を搾取する政治家が恨めしい!!
咳だけは続き、2回目の受診で飲み薬に吸入を追加処方された。喘息にならぬことを祈る。
おそらく安心したのがいけない…常に全てに於いて…
夫の食道アカラシア…退院後(2) - 2018.03.02 Fri
時々痛みに襲われつつも、至って順調に回復途中。
油断大敵。
いくら体表面に傷はないと言っても、また食道の表面にも傷はないと言っても、粘膜と外壁の間の筋層を合計17センチも切ってクリップで留めてあるのです。仕事など当分とんでもない!!
2週間の安静は安静で、楽器がら2〜3ヶ月無理です!(とコンバスに関してのドシロウトは思う)
2月の末から「痒い」「痒い」と脚を搔きむしり…その痒みはあっという間に全身に広がった。まるで火傷のように凹凸が出来るほど真っ赤に腫れ。
3月1日は木曜で休診につき、2日に朝一番で近所の内科を受診。そこは、アカラシアと判明する前、食道や胃の炎症、はっきり言えば癌を疑って胃カメラを飲んだ内科。カルテもあるし、しかも手術の報告もまだしていない…ということもあり、これは出向きなさい、ということに違いない!
先生はご覧になるなり、酷い蕁麻疹と診断。アナフィラキシーもまず疑い、呼吸に支障はないか訊いてくださった。
蕁麻疹の原因ははっきりしないものの、大体がストレス、つまり手術によるストレス、痛みによるストレスなど・・・
余りの酷さに、血液検査と子供の腕ほど太い注射を打ってくださった。夫の腕は注射針が入りにくいのを察知してか、採血で使った針から今度は注射。片手でこなす看護師の手際良さ、ため息がでるほど感心してしまった。(夫は見ていない。採決も注射も、いつもそっぽを向いている……信じられない!)
翌3日は、私が午前中から出かけてピアノを弾く用事があったが、運転手をするからと、再診のために朝8時半前からその内科の前に並んで受診してくれた。まだ外の自動ドアも閉まっていたそうだ。
再度注射を受け、週末を乗り切ることに。
蕁麻疹、そのクリップが(時期的には多分)吸収され始める頃から。異物へのアレルギー??と思ってしまう。もしそうだったとしても仕方ないにせよ。
私のその出かける用事については又改めるとして・・・
翌週から徐々に蕁麻疹は治って行った。
それにしても17センチを切り、痛みに耐えている訳で、可成り疲れは溜まっていることだろう。
学年末の試験に備えてのレッスンや、試験官をこなしに車で大学に出向く(運転は許されている。でも、いくら生徒・学生たちの単位や成績に関わるからとて…)。
それにしても顔色が悪い。
(ここ迄で送信)