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2007-02

30年近く昔の自分との出逢い - 2007.02.15 Thu

(この日記は内輪の他サイトに書いたものを、何年も経ってコピペ。当時の日付にて)

_____________

昨年の11月初め,何が検索のきっかけだったか忘れてしまったが(リサイタルに関係か??),自分の名前をローマ字で検索する出来事があった。
目的のものは無かったのだけど(と思う…バタバタ且つ朦朧,記憶も途絶え),「えっ!?」と思うものに出くわした。
それは,1978年辺りに収録したと思しき私のドイツでのラジオ録音で,今頃になって放送されるらしい…
知ったのが偶然にもその放送2日前だったと思う。@WDR(ケルンの放送局)!
モノは,メンデルスゾーンのプレリュードとフーガe-moll(中学で初めて奏楽をした時に弾いた,という因縁の,且つ新鮮な想い出もある懐かしい曲)。
在独の友人知人何人かにラジオから録音して貰えるかどうかを尋ねたのだけれど,全員,ラジオは持っていないか,使ったことがないか,州が違ってキャッチ出来ないか,で駄目とのこと。
諦めたのですが,ふと,中学からの友人が,かつてケルンにドイツ語で留学していたではないか!!と思い出し,きっと彼女のドイツの友人なら・・・と思った
・・・のも甘かった!

しかし,彼女はそれからWDRに直接電話をし,メールを送り,何度も何度も掛け合ってくれて,何という感謝!!正式には30Euro+税金を払って放送局に依頼するらしいのだけど,電話で掛け合ってくれた相手の方が,全くの厚意且つ好意にて,カセットにその放送全部をコピーしてくれた,という。しかも!!!その収録の時に弾いた,他の作品までCD-Rに!(私自身,その時何を弾いたかなどすっかり忘れていたのです)

それを今日,受け取りました。
病院の後,最寄り駅のイタリアンで。しかも他の友人共々3人で食事とお喋りも楽しみました!!
久々に笑ったなぁ・・・久々にあれこれ話をしたなぁ・・・久々に本音吐いたなぁ・・・

その掛け合って下さった友人には感謝感激!!
こんな嬉しいプレゼント・・・
帰宅して早速 CD-Rに落とし乍ら聴きました。
30年前の自分との遭遇。

その番組は,えーーーっと何て訳したら良いのだろう??
(コピペしている現在、大元のドイツのサイトは消えてしまっている)

「灰の中からの不死鳥の如く」??サブタイトルは「音楽に於ける革新としての伝統」(余りに直訳過ぎて意味不明の気が…)
つまりバッハが築いたフーガの技法をロマン派の作曲家が,バロックの伝統をどの様にロマン派の精神の中で舞い上がらせたか?といった内容で,私が弾いたメンデルスゾーンが使われた様です。
メンデルスゾーンをシューマンは褒め称え,名声を上げるのに一役買った訳だけれど,どちらかと言うと「苦難にもめげず」作曲をしていた作曲家が多い中で,メンデルスゾーンは「裕福」なイメージ・・・が世の中で言われるところ。
しかし!このプレリュードとフーガに限らず,多くの作品は内面性の深さを感じる素晴らしいものだと思う。
それにしても当時の私の演奏は何とも幼なすぎ!(と,感じられるのは良いことだ!)

1978年という年は,前の年にミュンヘンのコンクール(正しくは「ドイツ放送局網ミュンヘン国際音楽コンクール」とでも訳すのか??)で入賞したことで,ドイツ各放送局にて,主にその放送局のデータに無い作品を収録する,という仕事を沢山頂いた年でした。
そのひとつがWDRだった訳で,メンデルスゾーンの他は,モーツァルトのKV279とショパンのロンドOp.1。

すっかり忘れ切っていたケルンの風景,ホテルで盗まれた資生堂の化粧品一式に代わるものを買いに出向いた百円ショップみたいなところ(1マルクショップ??)の光景まで,そして肝心のスタジオの中の様子や,ディレクターとのやり取り(装飾音がなんたら等々…私は原典版に従ったが解釈としてはどうたら…等々)まで徐々に思い出して来ました!!昨日の事は忘れているのに,あぁ!年老いた証拠!!
30年前の自分に遭遇した思いです。
そして,掛け合ってくれた友人には感謝の言葉も見つからないほどです。

それにしても,若い女性たった一人でどこでも仕事に出向いた当時を振り返ると,何ごとも無くて済み・・・よくもまぁ・・・
当時の自分を我が子の様に想い出して,何と無謀な日々を過ごしていたのだろう,とハラハラしてしまいました。

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奥 千絵子

Author:奥 千絵子
★上の画像は2001年にCDにして約3枚分を収録したものを,2006年に2枚組としてリリースしたCD「樂の音に寄せて」です.『レコード芸術』2007年1月号で「特選盤」として取り上げられました.戸倉新樹教授によるライナーノートは医学生にもお薦めです.その他のCDや著書はWebsite「本館」からお入りください.このブログも「本館」のDIARYです.
★このブログの"Grüß Gott !" (文字化けの場合はGruess Gott!)は墺・南独の時間を問わない挨拶です.Website「本館」のDIARYです.出版CDや著書の詳細は「本館」のメニューからお入りください.
Website「別館」もあります. 著書「ピアノと向きあう」の説明を補うサイトです.よく頂く質問に説明を記載しています.
★上記著書については今井顕 氏によるKINOKUNIYA書評空間WEBLOG を是非ご一読くださいませ.
Auch auf Deutsch schrieb ich…
★【膠原病の記録】余りに医療のカテゴリーがが増えてしまったので目下整理中です.大変複雑な病気の経験が同じ病の方々への参考となりましたら幸いです.
「乳癌と膠原病(皮膚筋炎・多発性筋炎)」「膠原病(退院後)」 ,その他の医療の話(自分以外も含めて)は「医療・病院関係」,に取り敢えず分けました.
平成12.12.12.病院での復帰リサイタルは演奏動画入り記録です。
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室内楽アレンジ:奥 千絵子
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演奏:奥千絵子 ショパンのワルツは上の画像の2枚組CD「樂の音に寄せて」に入っております.
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制作・著作:奥千絵子
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