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2002-12

今年最後は火事の話(写真追加) - 2002.12.31 Tue

(中高時代の友人たちで作っていたサイトへの書き込みを、そのままこちらへコピペ。そういう訳で多少ざっくばらん過ぎますが…)



 先週金曜(27日)、午後2時から3人レッスンが入っていて、今年最後のレッスンですから課題を考えたり、と珍しくピアノに向かっていました。

 ・・・1時少し前でしたでしょうか、玄関のチャイムが鳴り、受話器を取ると何やら義父の声が…ドアを開けたら、「火事ですよーー、逃げて下さい!!」と叫び廻っています。見れば、母屋の一番道路に面した仏間からは、ぼぉぼぉと炎が既に燃え上がっている!!!さぁ大変、もう消火器やらバケツやらの段階ではない!!兎も角息子と娘を起こし(すみません・・・そんな時間に寝ていたのは、バイトやクリスマスやら忘年会やら、と昼夜反転した生活で・・・)、私はおろおろ119を、と受話器を取りましたが、その前に貴重品だ!!と持って(と言っても通帳と保険証書一式のみ)、もう一度受話器を取ったら、もう電話線は切れていました。通報は息子からも隣家からもお向かいのマンションからも通行人の方からも行ったそうです。電話をした息子は車を移動しに(何せ、仏間のすぐのところがガレージですから)外へ出たら、おじいちゃん(義父)が中に入っていったのを目撃し(おそらく気になっていた遺骨を取りに行きたかったのでしょう)、抱きかかえて外へ出し我が家の玄関のところに寝かせ、その後車を移動させたそうです。まさに危機一髪でした。もしガソリンが爆発していたら近所中に被害が及びましたから。消防車のサイレンが遠くから聞こえて来て安心しましたが、娘は降りてこない、再度二階に上がるとまだ寝ているのです。壁の隙間からは煙が入って来ているというのに・・・「逃げて!!逃げて!!」と怒鳴ったら、ねぼけていて「なぁに???」です。「焼け死ぬよ!!!」で、やっと外へ出ました。もう、庭木にも火がついていました。ラッキーな事に、今年は植木屋さんが、まるではげ山の様に切ってくれてあって、これでいつもの様であったなら、庭は山火事状態だったでしょう。
 燃え上がっている最中は、おむかいのマンションの広い入り口に非難して、家族の確認、主人は義父の薬の処方箋を持って駅の近くの薬局へ出ていましたので、電話で呼び戻しました。息子が音頭を取って消防隊や警察を動かしてくれ、帰って来た主人は、消防に、ともかく我が家はぴったり隣接し、隣接しているところが仕事場(境目が天井までの楽譜棚)なので延焼を絶対に確実に避けてもらうべく頼み込みました。ほんの数十センチの隙間と、反対側との両方からも消防士が放水してくれて、延焼は免れました。プロって凄いですね、どの分野もですけれど。

 母屋は殆ど全焼です。義父も洋画家で、奥の倉庫に入れてあった絵は無事でしたが、最近のものはアトリエのは勿論、母屋の中にあったものは燃えてしまいました。

 火災の日は、時々消防車が点検に来てくれていましたし、夜警も交代で行われていました。

 翌日の現場検証で、火元は義母の骨壺の両側の蝋燭が倒れたか引火したか、です。以前にも義父は倒して自分で消した事があった、とか。はやく電気の代用品にすればよかったのに・・・です。結局、義父が最も気にしていた骨壺は粉々。それらしきものを消防隊の方々が何時間もかけて探し集めて下さって、なんとか義父には取り繕っていますが。(結局、鎌倉霊園に一千万円からの墓を作る事になってしまって、本当は年内に納骨の筈だったのですが、義父の吐血で春に延期してしまっていたのです。仏壇も100万円近くのものが数ヶ月の命でした・・・愚痴っぽくてごめんなさい!!!)

 毎日、瓦礫の山から貴重品を探したり、使えそうな燃え残りを見つけては我が家に運び、僅かに燃え残った奥の部屋の整理をし、用途別、行き先別、等々、段ボール20箱くらいに仕分けする作業が延々続いています。夫の生徒さん達や,私の生徒の親御さんまでがスコップを持って出向いてくださり,近所のママさん仲間はお総菜を届けてくださったり,又まだ知り合って間もない、習い事での友人がはるばる遠くから「鰻の蒲焼き」を沢山「力をつけてね」と持参くださったり……と本当に皆さんの心の温かさが身に沁みます。

 今朝、倉庫の絵は全て信濃大町のアトリエにトラックで運びました。義父はそこでこれから生活する気になっています。目下は綱島の義兄のところに身を寄せていますが。
 母屋の一室を主人のレッスン室にしていた為、コントラバス二台は燃えました(保険をかけていない方の。我が家に置いてある、保険をかけてある二台は無事なのです)。私のアップライトピアノも!(こんな事なら、友人のお嬢ちゃんにさっさとプレゼントしておくのだった!!!)
本当に怖いです。一瞬にして家族の何十年の歴史が消滅してしまうのですから。まだ数日前の事ですが、何だか一年も経ってしまったかの印象です。

 義母が亡くなって半年間、主人は母屋で義父と寝起きを共にし、全て身の回りの世話をしていた事が、今思えば幸福な時だったのかもしれません。よかったです。

 我が家のライフラインも途絶え、ガス水道、テレビ、電話、等々不通となりました。応急処置でガスと水道は使える様にしてもらいました。その作業も、真っ暗になるまでかかって、いくらプロとは言え、寒い中、本当に頭の下がる思いです。そうそう、電話ですが、幸いファックスは別の電線から引いていて、ネットはファックスの回線を使って(NTTのフレッツADSL)いるので、こうして繋がるのです。感激!各自携帯電話も持っていますしね。

 阪神大震災は、町全体がこんな訳だったのでしょう?店も無いですしね。さぞかし・・・と改めて思いました。でも、我が家は今後肩身の狭い思いをする。うちだけが・・不謹慎な様ですが、震災ですとどこの家も同じ境遇 - それも天災により- 少し事情が違うかもしれない、と思ってしまいました。

 うちの隣のお宅が、自由に出入りさせてくださって(何せ水がないのでトイレに困る!作業の方々まで出入りさせて頂きました)、多忙(?)から体調も崩していた上にショックを受けた娘を寝かせてくださったり、夕飯を作って下さったり、と、本当に「近くの他人」です。尤も夜は荻窪の実家に身を寄せていましたが。

 ところで、何と!!!母屋は火災保険に入っていなかったのです!!!余りの保険料の高さに、止めてしまっていたのです。我が家は都民共済に入っておりますが別世帯、駄目もとで電話をしたところ早速昨日調査に見えました。とても親切。都民の側に立って援助を最大限にしよう、という組合なのだそうで、可能な限りの書類を作って援助することに苦労は厭わない主義だそうです。私が病気をした時も、申請すると4~5日で銀行に入金されていましたし、同じ病気を何回やっても契約を切られる事もないそうですよ。今回は登記次第で多分駄目ですが、少なくとも被害を被った分、つまり修理費等はおりるみたいです。私もよく分からずに入ってしまって残念な事をしてしまったのですが、聞けば、敷地が一緒なので、加入者が主人であっても何坪でも母屋も一緒に入れていたらしいのです(因みにうちの土地は100坪の借地です)。そうしていれば、豪邸が建つ位、確実におりた訳ですよね。残念!!皆様、お覚えおき下さいませ!!!(掛け金、とっても安いです。坪数にもよりますが数百円から数千円。)

 新年の仕事始めと共に書類を消防署に提出したり、解体作業も始まります。

 今年最後のご報告も又、何だか愚痴っぽい書き込みとなってしまって申し訳ないです。厄払い方々・・・という事で。
 
 又来年も愚痴を聞いて下さい。

 兎も角、皆様、「火」にはくれぐれも気をつけて下さい。佳き新年をお迎え下さい。我が家も、「厄」は全部火事と共に燃した気分で新年を迎えます。長い書き込みでごめんなさい!!!

火災後の写真
火災焼け跡4


火災焼け跡3


火災焼け跡2


2台のコントラバス
火災焼け跡



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プロフィール

奥 千絵子

Author:奥 千絵子
★上の画像は2001年にCDにして約3枚分を収録したものを,2006年に2枚組としてリリースしたCD「樂の音に寄せて」です.『レコード芸術』2007年1月号で「特選盤」として取り上げられました.戸倉新樹教授によるライナーノートは医学生にもお薦めです.その他のCDや著書はWebsite「本館」からお入りください.このブログも「本館」のDIARYです.
★このブログの"Grüß Gott !" (文字化けの場合はGruess Gott!)は墺・南独の時間を問わない挨拶です.Website「本館」のDIARYです.出版CDや著書の詳細は「本館」のメニューからお入りください.
Website「別館」もあります. 著書「ピアノと向きあう」の説明を補うサイトです.よく頂く質問に説明を記載しています.
★上記著書については今井顕 氏によるKINOKUNIYA書評空間WEBLOG を是非ご一読くださいませ.
Auch auf Deutsch schrieb ich…
★【膠原病の記録】余りに医療のカテゴリーがが増えてしまったので目下整理中です.大変複雑な病気の経験が同じ病の方々への参考となりましたら幸いです.
「乳癌と膠原病(皮膚筋炎・多発性筋炎)」「膠原病(退院後)」 ,その他の医療の話(自分以外も含めて)は「医療・病院関係」,に取り敢えず分けました.
平成12.12.12.病院での復帰リサイタルは演奏動画入り記録です。
★恩師のことは55年間を遡り少しずつ記載するつもりです。目下のところはこれだけです.
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Robert Stolzメドレー
演奏:東京カンマーコレーゲン 
室内楽アレンジ:奥 千絵子
ショパン:華麗なる大円舞曲Op.18
演奏:奥千絵子 ショパンのワルツは上の画像の2枚組CD「樂の音に寄せて」に入っております.
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制作・著作:奥千絵子
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