FC2ブログ
A D M I N

2020-03

記録が遠のきました。4歳児のまむし指その他のその後。 - 2019.09.29 Sun


(5月〜6月の画像記録)

数ヶ月一人で指練習をさせていたら、手首は縦に振る、親指のまむし指は復活する… の今年の春。工夫を重ねてレッスンしていますが、見本を隣りで示すのに、大人にはハンディを付けねば。。。私とてオクターヴしか掴めない小さな手ですが、幼児と並べて弾いたら幼児とは可成り違う形になる訳です。

本人には消しゴムを載せて落とさないような親指のくぐらせ方を体得させていますが、隣りで弾く私は「ハサミ」を乗せてもゆるやかな手首の動きで「落としません」の手本。




『ピアノのテクニック』でも、隣りで私は「メトロノーム」を手の甲に乗せ、「縦揺れしたら落ちますよ」の手本。




糅てて加えて、繋げて弾く「6度の連続」。本人はやっと掴めるようになった6度!!私も「辛うじて触る」程度の9度で、隣りで手本を示す💦💦こんなに拡げていたら繋がらないだろうなぁ…と思いながら。



そんなこんな。6月初めの勉強会では、音校生や大人の方達に混ざって練習中の曲を弾かせました。
…どうやってもアップ出来ず、fc2の動画サイトに飛ばせることにします。
スマホで開いてみたところ広告に溢れていて、引っ繰り返りそうに吃驚しました。すみません!(引き続き方法を調べますが…)
やっと6度が届くようになった手の勉強会

スマホで表示されない謎。最後の</a>まで表示されないのですよね。もしや文字数が多い??
実験;
やっと6度が届くようになった手の勉強会

表示されるようです。広告だらけですが動画は表示されます。


[ 追記 ]
ついでながら、その時のプログラムより、その子供の部分のみ(変奏曲は私の拙いアレンジです)。

*バイエルピアノ教則本Op.101:Nr. 65, Nr.66
*「みつばちマーチ」による6つの変奏曲 by奥 千絵子
テーマ:作曲者不明の歌。但し小さい生徒さん達が言うタイトルは年代によってバラバラでした。1980年代は「バナナの国」、1990年代や2000年代は「小犬のマーチ」や「みつばちマーチ」(英語ではこの曲を「Bee March」と呼ぶそうです)、よって曲のタイトルも生徒により転々。
(タッチは左手【E】、右手【D】と【M】)
第1変奏:左右のアーティキュレーションの違いに慣れる練習(タッチは左手4分音符【E】、2分音符【M】、右手は【D】)
第2変奏:加線に馴染む練習(タッチはforte【G】〜【H】、piano【E】)
第3変奏:短調に馴染む練習(タッチは【D】)
第4変奏:全音音階に馴染む練習(タッチは【C】〜【D】)
第5変奏:臨時記号に馴染む練習(左手のタッチは【G】〜【H】)
第6変奏:ヘ音記号に馴染む練習(左手のタッチは【E】、右手【D】と【M】)
(幼児には、タッチの種類分けをアルファベットで教えている訳ではありません。大人の方たちに分かり易いという便宜上)



6月9日の勉強会 - 2019.06.10 Mon


(記載は9月です)

相変わらず、本番を控えた方々のリハーサルも最初に行い、次は練習中の曲。
そして前回に引き続き、「変奏曲」を使ってタッチの種類の練習を行いました。

拙著『ピアノと向きあう』に載せたタッチのアルファベットが、どうしたことか混乱且つ足りておらず、これは音と動作を伴わないと説明がつかず、勉強会の場で、いらした方々には説明をしております。すみません

プログラムのお名前の情報漏洩を避ける為の作業、プレビュー画面で行えば良かったのですが、Wordではきちんと消せていません(あの機能、おそらく微調整設定がある筈なのですが)💦

紛失した時、ネットに保管されていると私自身が有難く、この場にて。

20190609勉強会BU名前を消すのコピー3 20190609勉強会BU名前を消すのコピー2:2 20190609勉強会BU名前を消すのコピー2:4 20190609勉強会BU名前を消すのコピー4:2 

以上です。

年明け初めての勉強会 - 2019.03.16 Sat



勉強会…常に最後まで辿り着かないプログラム。
どうやら私が欲張って大量の内容を書いているようだ。常に「あとは次回」となる申し訳なさ!
今回は10名の参加(一応6名以上で成立としている)。色々な角度からの実践をするとして、合計の一人あたりの持ち時間を30分として組んだら5時間かかる。25分なら…

メニューはいつものように;

8229846_2306158066_9large.jpg 8229846_2306158065_157large.jpg 8229846_2306158068_224large.jpg 8229846_2306158067_194large.jpg

今回も又。
実は(←孫の口癖、もしや私の真似??)、『ピアノと向きあう』で6ページを使って「BeethovenのWoO 80の変奏曲のタッチ」を取り上げておきながら、出版後は誰のレッスンもしていないのだった。それ以外に時間を使うので。
出版は2010年だからもうじき9年が経つというのに!?
今は大人のプロの方々も多く、一度ここらで扱っておかねば!と今度こそ勉強会で取り上げることにした。

・・・本の譜例と説明を見て、これはちょっと違ったのではないか?
タッチに関して、2008年から編集者と共に試行錯誤を繰り返し、最終的に2010年には【A】〜【R】の【18のタッチ】に種類分けして出版に漕ぎ着けたのだが、【K】のタッチ、【I】のタッチは何処へ・・・
「その説明も加えよう!」と始めたこの日の勉強会は、先ずはそれぞれのタッチの確認を一人ずつ試弾してもらった時点で…えっと…何時になっていたか?しかも【A】〜【H】しか扱えず。
結局私がThema〜3変奏を示し、ほんの数名に実践してもらい、一番若い生徒に応用の曲を弾いてもらって説明を加え…

続きは次回、となってしまった。
一般公開するという手もあるが、予定の立たない今は無理で・・・

明後日から又信州。
後日吟味することに致します。


4歳児のその後(本能と直結した理論) - 2018.11.01 Thu


一応記録として留めるまで。
幼いうちの可愛さ半分、こちらが唸ってしまうような出来事の記録半分。
いつまで記すかはご家族の承諾次第。

親指の「まむし指」は努力で直った。マイナス地点からゼロ地点に行き着き、今後はひたすら+方向に進むだろう。
が、如何せん手が小さく、5度を同時に掴むことは相変わらず不可能。ドーソードーソーの反復すらレガートは難しい手。
親指が良くなった分、第5指の付け根が陥没する。次の技術的な課題だ。

けれども驚くことに、この幼児は即興演奏に長けていて(勿論とても音の少ないものながら)、「夕方暗くなる景色を弾いてあげるね」と言っては、私にb-mollで寂しいメロディと伴奏を弾いてくれる。それはショパンの「葬送行進曲」にも似て、時々Durも入る。誰も弾いて聞かせたことなどないのに。そのうちc-mollに転調、そして最後はC-durで終わる。ピカルディの1度??
人間の本能の為せる業?

またある時は左右の手で合計2〜3声体(手が届くと4声体になることも)を奏でる。途中で所謂「並達5度」「並達8度」「連続5度」「連続8度」を鳴らすと、即刻自ら音を変えて弾き直す。誰が教えた訳でもないのに。
これも本能の為せる業?
そもそも「和声学の禁則」などというものは、先に理論があった訳ではなく、耳に不快に感じるが故に「禁則」が出来た訳だろうし。

所謂「お稽古」では目下のところ、教則本としてバイエル上巻・下巻を併用、その子が演奏可能な範囲で私が伴奏を書いて与える童謡、加えて「緑色の大きな楽譜」=「ピアノのテクニック」くらいしか弾いていない訳で、Mollの曲など出て来ていない。
いいぞ、いいぞ、と思う。寧ろ「音楽史」に伴う「本能の要求による理論」の変遷をこちらが改めて痛感する次第。


その昔、小1からピアノのレッスンに通って来ていた生徒の一人。家が遠く、電車の乗り換えも難しかったため、小学生のうちはお母様が同伴され、時折「私は全くの素人なんですが、この子の即興演奏は実に面白いのです。私の耳が良ければ書き取っておきたいと思うほどなんです」と仰った(通い始めのきっかけもそれだった。万が一音楽の道に進むにはピアノが基礎になると)。音高から大学への進路を選ぶ段になり、作曲の道を志した。折しも私の得体の知れない症状(後になり、膠原病の多発性筋炎と判明)や乳癌と重なり、他の先生にお任せする結果となり、大変申し訳なかったが、彼女は現在音大の作曲科で教鞭を執っておられるそうだ。お母様の耳が確かだったことを改めて懐かしく思い出す。


まむし指(4歳児)のその後 - 2018.09.26 Wed


幼児の習い事は、一人で練習しなさい、という訳にも行かず・・・
その後の報告を兼ねます。もっと早くにアップしたかったのですが、充分な練習時間も取れない夏だったので。

とても小さな手です。しかもぐにゃぐにゃ。本来の私なら「5歳か6歳になるのを待ちましょう」と言ってしまうほどです。
こんなに小さな手で、あたかも相撲力士のような海外の男性ピアニストが弾くのと同じ楽器を弾くのですから…無理があります。でもこの子供は音を出すことで、様々な理論までも(というには大袈裟ながら)音として楽しんでいるところがあるので、工夫して進めています。
例えば、音を聴いただけで「半音」か「全音」かを即答する。「半音は悲しい響きなの」と。
また、「反進行」と「並進行」も音を聴いて即答する。「三部形式のBの部分はこうなの」、と物語を言う。
楽しんでいる以上、「ピアノはやめておきましょう」は良くない!と私自身に言い聞かせました。

・5度を同時に掴むことはさせない。
・好きな童謡を、無理な手の形にならぬよう伴奏を工夫したアレンジで弾かせる。
・5度の移動には手首を左右に(脱力して)使い、第5指が鍵盤と同じ向きになること(指だけを開いて第5指が湾曲してしまう例が多くあるので)。
・親指は勿論のこと、他の指も(動画の通り、2→4の時に第4指の第2関節が潰れるなど)、それに対しては「潰れずに出せる、できるだけ小さい音で! 優しい音で!」と。世の中で頻繁に行われる「大音量を出すためには手段を問わない」と全く反対のことをしています。

「大きくなるな」と言ってもいずれ成長はする訳で…どのくらい成長するかは個人差がありますが…
私自身も6度〜7度しか届かない手で、モーツァルトやハイドンのソナタを楽しく弾けるよう、母が育ててくれたものです。
オクターブが届くようになったのは小5の終わり頃、和音として掴めるようになったのはもっともっと先です。今でも9度は届きません。・・・と言うと、私のCDでのリストなどを訝しげに思う方も多いようです。オクターヴは、拙著『ピアノと向きあう』に掲載した「割り箸を使った練習」で随分楽に掴めるようになったものです。

話が逸れました。
仕上がった曲ではありませんが、その後の手の様子を貼り付けます。
打鍵時のまむし指は殆ど良くなっています。

[広告] VPS


(追記)
↑この曲を、今日のレッスンではバランスを整え、出る範囲で強弱をつけ、つまりは表情豊かに弾けるよう、苦心惨憺・・・とても大変なことです。いくら言葉で並進行が分かっても、この小さな軽い手指で使い分けるのは…大人でも苦労する人は苦労しているのですから。


まむし指(ピアノに於ける)の矯正記録(3) - 2018.05.05 Sat

降って湧いた休日、とばかり前の2通をブログに書いた次第です。

今日のは4歳のお嬢ちゃんのことではありません。

その昔、NHKテレビに「ピアノのおけいこ」という番組がありました。
前にも書いたことがありますが、第一回は1962年で永井進先生。急遽決まったため、唯一小学生だった生徒の私が駆り出され、他は孫弟子にあたる方々。それも大変優秀な。第一回ですから扱うは「バイエル」。出演した生徒たちは大体3歳くらいで済ませた練習曲ですから、先生には別なご苦労がありました。カメリハでうっかり普通に弾いてしまうと、「そんなんじゃぁ指摘することがなくなるよ」と叱られたものです。「指を潰して弾いてみて」とか、切りそびれた爪を「本番前に切らないように」とか・・記憶の彼方ではありますが、そんな感じでした。
その後3ヶ月ごと、或いは半年ごとに講師の先生方は交代、内容もその先生の指導法が色濃く出て大変興味深いものでした。オーディションでモデルの生徒を募集するようになった為、徐々にレベルアップし、3年後の田村宏先生の時には全国から100人を超える小学生がオーディションに!受かった1人に6歳年下の妹が居り、お世話になりました。
そして、…(数えたが厳密に思い出せない)…私が大学生の頃、衝撃的な指導をなさったのが井内澄子先生でした。
普通の子供たちや、ピアノは独学という大人、色々な立場の人を合格させて、つまり特別ではない人たちを上達させてしまう!!
ピアノの鍵盤の蓋の部分を鏡と入れ替え、自分の手を映して練習することも印象に残っています。
それと!「まむし指の矯正」がありました。番組中の僅か3ヶ月位で完治させてしまうというもの。
熱心な指導ぶりに、後になって分かったことですが、私の大学同期生の中にも大学には内緒で習いに行った人がいた…う〜ん、何と羨ましいこと!思い付きもせず。

その後私は留学をし、コンクールや演奏活動、果ては結婚、子育てに追われて帰国。
留学中は、あり得ないほど素晴らしい先生方に師事した訳ですが、それでも「井内先生に習いたかったなぁ…」は消えず(特に「教え方」に惹かれ)、折しも満5歳から教えた娘が6歳半位の時、日本ピアノ教育連盟の公開レッスンで井内先生が講師をなさる!!運よく出させて頂きました。
娘のピアノ経験はとても浅かった訳ですが、課題曲だったバッハの小プレリュード(d-moll BWVは後で調べます)を弾き、とても楽しいレッスンをして頂きました。娘も興に乗ってハキハキ答えるものですから、大変驚かれたことを記憶しています。それほど生徒の興味を引き出す先生・・・
その時の礼状に、娘のレッスンをお願い出来ないだろうか、と書き添えたところ、とても親しげな内容や近況と共に、幼児のレッスンはしていない旨書かれたお返事を頂きました。それに添えられていたのがNHK出版のご著書『親と子のピアノ教室』。(我が家の家宝!?表紙を開くと一筆添えられたサイン!)

8229846_2284806668_70large.jpg

この中に、やはり「まむし指」のことも書かれています。テレビの「ピアノのおけいこ」で実際に治したお話。矯正方法の例がいくつか譜例と共に載っています。内容は著作権に関わるかもしれませんから触れません(いや、私ごとき稚拙な文章力では凝縮して書けず…)。生徒たちを教える上で、とても参考になりました。まだ30代の私でしたから。


その後多くのまむし指の矯正を経験し、一口に「まむし指」と言っても十人十色。1人ずつの手の肉付きや指の長さ・太さ、親指の開き具合や関節のタイプを見極め、根気強く観察し、矯正して行くしかありません。
鉄棒の逆上がりと同じで、ある日突然出来る訳ではなく、一見突然できたように思えたとしても、それまでにどれだけ練習したか、工夫したか、それ以前に鉄棒に馴染んだか、などにかかっている訳です。
目下の4歳児は動画の通りぽっちゃりしているけれどもグニャグニャで、5度も掴めない手の大きさ、…そのうちオクターヴが届くようになるのだろうか?とも思いますが、私も4歳の時など5度は届かないほどではなかったか?と思い返し、拙著の「オクターヴ」のトレーニング方法のページなどを改めて眺める次第。

8229846_2284885324_195large.jpg

この写真のモデルになってくれた生徒は、執筆当時は幼稚園年長組か小1か…
この子もまむし指でした。親子で気長に頑張ってもらい、この写真は治っているので1年以内で治ったのでしょう。幸い手は大きく、中3の今は10度が楽に届きます…(9度も掴めない、寧ろ届かない私としては何とも羨ましい限り・・・)

本人も観察、けれども幼いうちは親御さんが観察を手助け、それ以前に教師が真剣に観察し向かい合い、さりとて過度な要求はせずに、1ヶ月単位で少しであっても改善が見られれば、半年〜1年経った時に「いつの間にか治ったわね」という結果になる常です。

小プレリュードは、d-moll BWV 935とF-dur BWV 927でした。



まむし指(ピアノに於ける)の矯正記録(2) - 2018.05.03 Thu

前の記録から少し空きました。練習も動画記録も、です。

親指は他の指より関節の数が少なく、他の指の付け根に該当する部分は手首関節になる。
ここから動かす練習が出来れば良いのだが、生憎4歳のチビちゃんはぽっちゃりした手で、しかも親指と人差し指の間が充分開かない。それで筒状のものを握らせたり(小さな紙テープやスティックのりなど)、前述のティッシュ箱の目の形を作ることなどは以前から続けてもらっている。

8229846_2284793652_126large.jpg


「観察」という言葉を教え(ついでに漢字も)、ことあるごとに「観察」「観察」と言い続ける私。
「これ、いい指?」と私に訊きながらレッスンを受ける。良い時には褒め言葉を惜しまない。
第5指に関しては、本人が小さな「鏡」を要求することもある。真横から観察するとよく分かるそうで。

あ、第5ではなく第1指の話でした。
右手は可成り良くなり、それでも1本のみを弾いた時に限ってで、第2指と反復をする時には、「まむし」が治るまでは手首を高めに弾かせている第1指なので、まだまだギクシャクはやむを得ない。

間は空いてしまったが、親指は直ぐに練習方法を思い出すまでになった。

(4月30日)
[広告] VPS


そろそろ左手↓も矯正せねばならない。

8229846_2284799933_204large.jpg



(4月30日)右手と同様の練習をさせてみた。
[広告] VPS



(5月2日)
[広告] VPS



(5月2日)右手が可成り良くなって来たので、一緒に弾いて「右手が先生になってね」と練習させてみる。
まだ手首が高くなってしまうのは仕方がない。
[広告] VPS



(5月2日)そして左手だけに戻す。
[広告] VPS



(5月2日)両手と片手を繰り返す。
[広告] VPS


そんなこんなで、陥没は激減した。これであとは指の角度を普通に出来れば…(手首を目下敢えて高くさせているので)

日頃殆ど大人ばかりを相手にしているので、五線帳に私がうっかり漢字で書いてしまう。「観察」のみならず、簡単な漢字の読みは自然に覚えてくれた。「凹む」「右手」「左手」「音」「半分」「半音」・・・など・・・



まむし指(ピアノに於ける)の矯正記録(1) - 2018.05.03 Thu

4月初めから4歳児にピアノを教えています。
ところが、ピアノを弾く動作にとても支障を来らす所謂「まむし指」。
今まで多くの子供達の(いや、大人も)「まむし指」を治してきました。治らなかった例はありません。
この子は可成りの重症でしたが、一週間ほどで可成りの進歩も見られ、でも遊び弾きを禁じる訳にも行かないので、諸々並行です。

自分の著書『ピアノと向きあう』の最後の方に載せた「矯正方法」の写真、右下から実行。

8229846_2284795515_111large.jpg
(C)奥 千絵子 Chieko Oku


最初から練習経過の画像なり動画をアップすることを思い付けば良かったのが、可成り経って気付き、でも今からでも思い出した時にはスマホで撮り、とても簡易ながら動画も記録して行きます。
もちろん指の形の矯正に終始している訳ではありません。五線で音の高さを読ませたり、長さを数えられるように、ということも並行し、それだけでは面白みもないので、知っている曲を五線譜に書いて、それを「読むことで弾く」方向。
矯正の時期は早い方が治りも早いことを多く見てきたので最優先している次第・・・


下は4月6日の、これでも可成り治った親指の形。

8229846_2284793651_95large.jpg

ティッシューの箱の絵柄から、この目に沿って第1指と第2指をつまんでカーブを作らせてみる。
8229846_2284793652_126large.jpg
(カーヴを作らせているところも撮りそびれ)


根気の要る作業ながら、褒めて煽てて頑張らせる。嫌がりもせず。
(4月6日)
[広告] VPS



(4月10日)
[広告] VPS



(4月11日)
[広告] VPS



(4月15日)
[広告] VPS


ひとまずここまで。続けて記録して行きたいと思います。

今日は親指しか載せていませんが、1本ずつの練習、隣接する2本ずつの反復練習、その後ドレミファソファミレの反復。
それからその日に応じて読譜。最後には一番のお楽しみ、「チューリップ」と「蝶々」の連弾…という感じであります。


過ぎゆく日々 - 2016.08.30 Tue

記録もままならぬほど混沌とした頭のまま、機械的に日々が過ぎ去り、気付けば3−4ヶ月?
最近「出欠の返信」の類は極力「出席」に○を付ける。必ず得ることがあるから。が、結局疲れを1週間も引き摺ることになり、得たことも記憶の彼方・・ナントイウコトダロウ・・

この年齢になると「記録して残しておきたい」という欲と「実行に移せない」という現実の狭間。文章を書くことに慣れている人ならともかく、この鈍い頭では・・(中高共に「現代国語」の成績は一番悪かったと記憶)
それ以前に身体が動かない。
隣り駅の内科にて漢方薬を処方してもらい、何とか効いてきたのか、1日に複数のことをこなせる日も出てきた。

__________________

・・・さて、日々生徒たちに指導している内容は、レベルの差こそあれ殆ど共通することばかり。
間が空きがちながら、「勉強会」(=「人の振り見て」の会)で学んで頂いています。

7月上旬の勉強会ではJ.S.バッハの「インヴェンション」を中心に行いました。

バッハの勉強会

内容は【別館】の第4章(4.ポリフォニー)に記載してあります。


8月には、ピアノ奏法に於ける問題のひとつ、特に問題のバロックや古典派のアーティキュレーション記号を、「ヴァイオリンの奏法から学ぶ」というテーマで勉強会を行いました。
藝大の一年先輩であられる白井英治氏にご助力を頂きました。

20160810勉強会表紙

充実した時間だったようです。
内容はいずれ又【別館】へ。


いやはや…月日は飛び行くように過ぎ、こんなで1年ずつが過ぎてしまうのかと思うと、この私ですら焦りを感じるほどです。不信心が故、神さまのご計画のままに、と任せきることが出来ずに、ただ焦るのみなのです。




更に音源の一部をアップ - 2016.02.11 Thu

「サイト別館」に、1996年の音源を引き続きアップしました。
関連するものは、多分これで終わりです。
第3章の「4.作品へ繋げるヒント」と、第4章の第122〜123ページに関係する音源です。

カセットテープからCDにコピーするだけの機械操作も下手。「ここからここ迄」と思えど、最初が欠けること屡々。
まさかパソコンを使うようになるとは露ほども思わず、「HP?何それ?」の頃。プログラムもワープロで主人や娘に打ってもらっていたという・・・逆にそのことが今では信じられません
録音をするのであれば、寧ろ原稿を作るべきでした。箇条書きだけであっても。無計画にて時間はどんどん押し、poco a poco accelerando…più mosso…Prestoのトーク。後で切り取ることも考慮して「間」を空けて話すべき・・・20年経った今だからこそ反省出来る訳ですね。

単なる音による説明まで、ということです。
それぞれ数十秒、長くても1分台です。
お聴き頂けましたら幸いです。




音源の一部をアップ - 2016.02.10 Wed

真夜中に作業することは滅多にないのですが、後回しにすると又何年経つか分からないので、簡単に出てくる音源のみアップしました。

「サイト別館」の本の画像クリックでお入りになり、縦に並んだアイコンの一番下、CD名曲への序章をクリックなさると、夜中にアップした音源(「ウィーンの森の物語」と「ヌスドルフのワルツ」、及び「清らかな流れ」と「何処へ」の合体及び原曲)は流れる筈です。Josef Straußの「オーストリアの村つばめ」はパソコン内をいくら探せどありませんでした。編曲をして室内楽で演奏したような記憶もあるのですが・・・
シューベルトの演奏者は後で追記します。

お知らせまででした。

___________
追記(2月11日)
シューベルトの演奏者(バリトン)を記載しました。




音源のコピーをしながら - 2016.02.10 Wed

『ピアノと向きあう』に於いて、音に関する説明の文章化で限界を感じ、CD《名曲への序章》をまずリリースしたのでした。
先日、1996年に開催した発表会「練習曲へのお誘い」のテープをCD-R(RW)にコピーし、てんやわんやぶりはブログに書きました。コピーをしながら、何箇所か私の音を入れながらのMCをサイト【別館】にアップロードしよう、と意識して選んでいたのですが、殆どが上の《名曲への序章》で事足りていうことに気付きました。勿論ブルクミュラー25の練習曲もチェルニー30番練習曲も全曲音源はそこにあり、言葉による説明は最小フォントで28ページもあり・・
しかも、その1996年の音付きのMCで、ブルクミュラーの「清い流れ(清らかな小川)」とシューベルトの「何処へ?」を弾きながら比較し、はて??これを3年前、妹の奥千歌子に懇願し、藝大の学生さん(院生さんだったか?)に歌って頂き妹に伴奏を弾いてもらって……その音源も頂いたはず…と今頃記憶が蘇り…最近こんな調子で実にいけません。
ブルクミュラーの「アヴェ・マリア」はアカペラにして【別館】サイトの一番下のCD《名曲への序章》への補足としてアップロードしたのですが・・・
よ〜〜く思い出してみるに、「アヴェ・マリア」も「何処へ」も、2013年3月に開催されるブルクミュラーの公開講座(佐藤卓史さんとの)にて流すことになっていたので、その講座が終わってからにすべきだ、と判断。そして「アヴェ・マリア」のみ載せて両方載せたつもりになっていたようです。どうも記憶が曖昧で益々いけません・・・

後ほどアップロード致します。

又、その《名曲への序章》のブックレットも勿論文章化であり、説明を「これ以上入りません」というギリギリまで書いた訳です。譜例も沢山載せたものの、主役のCD音源に入っていない数々は音として別にアップロードすべき、と思い付きました。(サービス精神旺盛でして……かな??)

特に、ブルクミュラーの「シュタイヤー舞曲」の冒頭の前打音入りの付点2分音符に関しては、いくつかの(当時の慣習だったと思しき音型として)譜例を載せたのですが、これとて音が無くては無意味ですね。音が無い「図面」だけの方が分かり易いこともありますが、演奏家の立場はやはり「音」です。

又、「シュタイヤー舞曲」を(『ピアノと向きあう』の第119ページにも書いたように)、「ドイツ風」「ウィーン風」「シュタイヤー風」の3通りに分けて弾いたのが、その1996年の「練習曲へのお誘い」だったのですが、改めて聴いてみるに、とてもドイツ人には失礼な弾き方。もっとドイツならドイツらしく弾くべきでした。遠慮は災いの元。ウィーン風も今ならもっとエレガントに弾きたいところ。
「アップしよう!」と思っていたことは、どんどん削除されて行きます。

そういう訳で、出来れば今晩のうちに、「清らかな流れ」を伴奏にして歌って頂いた「何処へ」と、その他数曲(特に前打音付き付点2分音符によるイントロのあるレントラーやワルツ)を【別館】にアップしておこうと思っております。

更新歴をトップページ(というか目次?)に載せて行きますので、お確かめの上お聴き頂けましたら幸いです。



音源のコピーに苦戦 - 2016.02.05 Fri

もう数年前からアップロードしようと思いつつ放置していたこと。

『ピアノと向きあう』の執筆は、特に新しい内容を考えて書いたのではなく、私が町の教師として長年指導してきたことを文章化したもの。
編集者もご存知のレクチャーコンサートやレクチャー、自宅レッスン室で行った「欠かせない内容」を扱った勉強会も、大いに記憶の引き出しから引っぱり出した。
それでも文章は文章。「読んでも分からない」と言われること屡々。
過去のレクチャーコンサートなど、存在する音源はほんの僅かでもサイトにアップしよう、と思いつつ、アップするにはカセットテープからCD-Rに落とさねばならない。その部分だけ数分をコピーしても良いのだが、この際だから眠っているカセットや、生徒から逆に借りたMDをコピーしてしまおう!!・・・と思いながら、振り返れば5年以上が過ぎた。

年が明けてから、やっと実行に移し始めた。けれども我が家にあるのはコピーも出来るごく普通のCDデッキ2台とカセットテープの再生・録音機。
カセットから一旦CD-RWにコピーするのだが、アナログ録音(カセット)はAUTOだと3秒音が止むと止まってしまう。どうせなら一人ずつ、それと私のMCとをトラック分けしてコピーしよう、と仕方なくデッキの前に座り込み、一応コピーした。
あぁ、何回やり直したことか・・・無駄にせぬようRWにしたのだから構わないのが、マスターCDが出来た!と喜んで普通のCD-Rにコピーしようとしたら途中で止まっていた。デジタルでもAUTOでは20秒以上空くと止まってしまうことを知った。椅子に座ってから弾き始めるまで30秒かかる人が何人も居ることが改めて判明した
仕方ないので、今度はCD-RWからCD-RWにコピーした。何度止まっていたことか・・ここで又デッキの前に座り込み・・止まるトラックを消去した回数は一体何回あったろうか・・
いい加減な性格なので、これ以上は億劫、と妥協。

コピーしたのは下の1996年3月のもの。
あれから20年も経っているの!?!?
40代は若かった。よく喋り(試演を入れつつ)、生徒たちにも弾かせ、それとて事前にレッスンしている訳で、最後には自分も弾いた…最後は流石に演奏もバテているが。
しかも何て早口な・・・予定した内容は時間内に収めよう、と時計を見ながら2倍のスピードで喋ってでも収めたことを思い出した 「又改めて行う」という選択肢は頭に無い。執拗ながら本当に40代は若かった。

クリックで拡大されます
19960319表紙_convert_20160205114543

クリックで拡大されます。
(情報漏洩につき名前は修正テープで消しました。プロアマ問わず小・中・高・大・院・社会人達)

19960319プログラム_convert_20160205114415

そのうち、「サイト別館」にMC部分を数秒乃至数分ずつアップしようと思います。


お借りしたMDは確かパソコンに落とした筈。トラックが自動的に5分01秒ずつに区切られていた記憶があるので。
うーーん、パソコンからどうやって切り落としたらよいのか、そのうち調べる。それともiPhoneに落とせば何か出来るか??
50代は若かった。そういうことをチャチャっと調べる気力がまだあったから
70代になる前に考える

久々に『別館』を更新しました - 2015.07.13 Mon

5月、6月と分けて行った勉強会での内容を、サイト『別館』の第9章に記しました。

音の無い説明は分かりにくいかもしれない、と思い、大学時代から親しいヴァイオリニストに相談をもちかけた。
ヘンレ版そのままの伴奏と、オケの音源からの採譜とスコアでの確認をした上での伴奏と、両方で弾いて、どのように違いが聞こえるか、弾いて頂けないかどうか。二つ返事でOK!!その曲の試演だけでは味気ないので、小品数曲と共に。

ピアノの調律が済んで、練習が捗った頃に実行します。

瞬発力と持久力、近位筋と遠位筋、硬直と脱力など(2) - 2015.07.01 Wed

父の日に娘から夫に贈られた、立派なふっくらとした鰻を私もお相伴に預かった。そして相変わらずテレビの前のうたた寝。いつの間にかテレビからは「歴史秘話ヒストリア」が流れ…。要約出来ないのでリンクを貼ります。
うむ・・・そうであったか・・と夏目漱石に思いを馳せながら風呂に入り、烏の行水。その後は洗濯機を回してオレンジジュースのペリエ割りでホッとひと息。

ピアノを弾く行為に於ける「近位筋と遠位筋」は、膠原病の多発性筋炎・皮膚筋炎を患ってから意識したこと。
寝返りも打てないほどの状態は近位筋を冒されてしまう病気が故。寝っ転がって上を向いて本は読めない。これとて本を持つ手そのものは遠位筋でも、支えている筋肉は肩〜背中の近位筋だから。
けれどもその病気でも遠位筋は比較的冒されないそうだ。その実、病室のテーブルで指は動いた。当時はそれすら禁じられていたのだが。「モーツァルトだけ弾ければ良い」と思った当時。近位筋はさほど使わずに演奏が可能だから。あの音色を表現出来れば充分!
・・・寛解状態に入れば欲の皮。リハビリでは系統立てて遠位筋から近位筋へ徐々にトレーニングが移行したこともある。

遠位筋と近位筋については、教科書よりも分かり易く(と宣伝する訳ではないが)私の2枚組CD『樂の音に寄せて』のライナーノートに、浜松医科大(当時は産業医科大)の戸倉新樹教授がご説明下さいましたので、是非ご一読ください。

「遠位筋の何処を鍛えている」「近位筋のどの辺りを鍛えている」と意識を持ったなら、練習がより捗るだろう、という頭が「タッチの分類」にも至った。

話が又逸れる。
最近は孫娘の「抱っこ!」に弱い婆。娘達には「心を鬼にして!」と言われる。
でも…孫とは不思議なもので、我が子達の時には鬼に出来た心が挫ける。ついつい愛らしさから抱っこをしてしまう。
6月の10日頃だったろうか、孫と手を繋いで散歩に出掛けた。「疲れたらばぁばに言うんですよ、抱っこしてあげますからね」が悪かった。その数歩後には両手を広げて私の前に立ちはだかる。ついつい抱き上げてしまう心の弱い婆。
あぁ、明後日筋肉痛がやって来る!と最近では思う、「明日」ではなく。案の定来た来た・・右上腕の痛みが翌々日に。右手だけで抱っこをしていたから。
その頃からか、右手親指と人差し指の先端がピリピリとした感覚が生じ、徐々に「痺れ」に移行。
荷物運びの腱鞘炎など(勝手にそう決めているだけ)サボっていれば治る、と医者にも行かなかったが、痺れだけは気になる。

今日になって気付いた。そして考えた。どういう時に痺れが来るのか。
生徒のレッスンではピアノを並べ、「こう弾いてみたら?」「こういうバランスで」などと示して弾いている時は全く痺れないのが、痺れるのは、生徒の弾くのを観察する時だ。隣りのピアノの椅子で姿勢悪く身体を捻って座っていることと関係がありそう。
話が落ちて呆れられそうだがトイレに座るや右手が痺れる。便座にぐんにゃりと座るから?トイレットペーパーが右にあるから??
ソファで寛ぐにしても、正面を向き(比較的)姿勢良く座っている時には痺れていない。ところが姿勢悪く、それも膝を崩して座って猫背になっていると、どうも痺れている気がする。
パソコンの前でもだ。ノートパソコンなのでパソコンの角が手首〜前腕に触れる。手根管だろうか?とずっと思ってタオルを畳んでパソコン手前に置いてクッション代わりにしてきたが、どうも座り方と関係がありそう・・・結局あらゆる場面で座り方を正せば痺れは止まってしまうのだから。

でも一度受診すべきだろう。
脊椎も老化。定期的に骨粗鬆症(ステロイドによる)の治療を受けている身。次回の予約は10月だ。
という訳で、近日中に手の専門医を訪ねることにした。

今度は家の中とは言え、何だかんだとバタバタした毎日だからこそ、「何は駄目」ということをはっきりさせておかねば。強情な私も、専門医の仰せには従う人。

逸れっぱなしの、まるで支離滅裂な文章になった・・・と気付いているうちは大丈夫か??

瞬発力と持久力、近位筋と遠位筋、硬直と脱力など(1) - 2015.06.30 Tue

ピアノを弾く動作に於ける話。

全て、著書に書いた話なので・・もっと大雑把に書きます。
指は、特に第1関節と付け根の関節からの「瞬発力」を鍛える必要があります。
付け根からの分離もさることながら、どの指も均等に鍛えられるべきところ、やはり第3と第4指、第4指と第5指の分離は元々弱いので必要。特に第3→第4→第5指の順に指を高く上げてみると、第3指はトレーニングなしでスパッと一番高い位置まで上がった、という初心者の生徒には出会っていません。これは人類への進化過程(特に神経系)と関係がありそう。
打鍵も然り。弱い指の分離を補うためにも指先の関節のトレーニングは必須(これを【A】のタッチとしています。指の付け根から投げる動作は【B】のタッチとしています)。
又、手首を支点にして「手」を鍵盤に向かって投げてみる。元の位置に戻るだけの瞬発力をもって、です【G】。同様に肘関節を支点【H】、肩関節を支点【I】、その後、指先は鍵盤に近付けておいて肩関節から腕全体を腕が跳ね返るだけの瞬発力で投げ【J】、等、考え得るあらゆる基礎のタッチを著書では18種類にまとめました。これらを練習し、やがてその累乗数のタッチの種類が出来てくると思うのですが、これとて「心」と結びつかなければ全く意味がありません。でも分類しての基礎練習は大切なのです。
これら、一見すると関節を鍛えているように見えますが、実は指〜腕〜肩〜背中のあらゆるスジ、筋肉、神経を連動して鍛えています。

小学生の「鉄棒のさか上がり」「雲梯」「攀登棒」であっても、決して手そのものの握力だけではなく、やはり連動していると思われます。但し、最終的に自分の体重を支えるだけの握力は必要かもしれません。
可成り進んだレベルでピアノを弾くには、それだけの握力も腱力も必要です。
体幹に近い筋肉を近位筋と言い、遠い筋肉、つまり手や指の筋肉は遠位筋と言いますが、両方の連動です。

こうして考えると、ピアノを弾く行為はスポーツ的要素が満載!
私の小学生時代の恩師は体育が専門で、体育の授業では腕立て伏せを100回、懸垂は出来る限り回数を増やす…などなど、今になると感謝です。

硬直させることと脱力することの使い分けもピアノには必須不可欠。
如何に余計な力を抜くか、これがとても難しい。
ある指で強い音を出すために全腕を鍵盤に向かって投げ、これを保持音として押さえたまま他の指で音群を弾く場合、その保持音の指は打鍵するや直ぐに緩めなくてはなりません。他の指の動きに影響してしまうからです。
例えばショパンのプレリュードOp.28の第8曲。親指はメロディラインとして強弱を付けて腕の重さを加減させて弾き進み。この親指を押さえている間ずっと力んでいては他の32分音符が弾けない。(勿論32分音符の音型を弾けるレベルに達しての話ですが)

ともあれ、瞬時に投げたり押さえたりしても、即刻脱力する。
私の場合は手が小さいので(9度は届かない)、なおさら脱力は意識して若い頃は練習しました。ですから腱鞘炎など無縁。ラフマニノフやプロコフィエフなどは届かない音が多すぎて避けて通ったから??

ピアノの話の続きは又。親指の使い方などを・・・


日常生活ではどうでしょうか。
如何に「硬直したまま」の作業の多いことか。
これを、意識して脱力すれば良いのですが…個人的な話で馬鹿丸出しながら、去年の夏以降今年の2月に至る半年間、期限付きの3つの広い物置撤去にあたり、焦って慌てての作業が悪かったのでしょう。何キロもありそうな重い箱をいくつ運んだか…。また、片手で持てる限り(つまり、親指とその他の指で挟める限り)の冊数の本を持っては箱に入れ換えたり、合計何百冊に及んだのでした。
最終的に捨てるしかなくなった本も多く、それらは紐で縛って第3月曜の収集に出す。その紐で縛る作業とて「硬直したまま」。肩や腕はピアノを通じて自然に体得した脱力で作業をしていたようです。ところが両手の親指と他の指で紐を持って目一杯引っ張り、可成りの冊数をぐるぐると巻き付ける訳です。
こんなことを続けていては腱鞘炎になってしまう!!と思えど、休む日は無し。
とうとう両手親指を痛めました。期限ギリギリ、作業は間に合ったのですけれども。
ふと思ったのは、腕や肩が脱力せずに意識して一緒に頑張れば良かったのか??と、ドシロウトは考えてしまう・・
孫の抱っこも。
ばばには可愛くて、せがまれると「駄目」が言えない。
この話は又後日。


神経系はもとより医学は全くの門外漢でありますが、手指の神経は(も)橈骨側と尺骨側に分かれます。
手の背面の橈骨神経は第1指〜第4指それぞれに繋がり、尺骨神経は第5指と第4指に繋がっています。
つまり第4指は尺骨からも橈骨からも繋がっているため、第4指だけを上げるトレーニングをしなくてはピアノは演奏困難。第3→4→5指と指を高く上げる時に第3指が一気に「これ以上上がらない」位置まで上がりにくい「トレーニング前」の指も、その事と関係があるのではないか?と思います。

更に『別館』 - 2014.04.08 Tue

珍しく「別館」を連日更新。
第V章です。



ウェブサイト「別館」 - 2014.04.07 Mon

毎日孫と遊んでばかりいるような日記になっているので…
久々に【別館】を更新しました。(第VI章です)
とは言え、「勉強会」のレジュメで代用しており、実際の音やタッチ・ペダリングなど、耳と目を使っての作業を文章で表現することは不可能に近いのですが…。

去年からペダリングが延々続いています。
一朝一夕に出来ることではないが故。
しかも、「こう弾きたい」ということ無しにはあり得ない操作です。心から発するアゴーギク、デュナーミク、更にその為のタッチによってもペダリングは大きく変わります。


ウェブサイト「別館」 - 2013.11.02 Sat

個人的にもよく質問を頂きます。
「演奏のためのタッチやペダリング、繊細なニュアンス」に関しては、やはり文章でご理解頂くことは難しい…と実感しています。

ただ、文章で詳しく追記出来る範囲のことは、「本館」ではなく「別館」に記しています。
更新は全く不定期ですが、時々書き加えておりますので、覗いて頂けましたら幸いです。

奥千絵子 公式ウェブサイト【別館】です。

よろしくお願いいたします。



本業 - 2012.06.04 Mon

決して「パソコンと向きあう」ではなく、目下の課題も頭の中とメモ書きとで「ピアノと向きあう」。


本を補おう、と出版社の同意を得て4月に始めたサイト「別館」での文章。
又、昨年暮れに快諾を得て計画を進めている「チェルニー30番練習曲集全曲とブルクミュラー25の練習曲集」のCDリリース。及び、そのブックレットの文章。
目下の最大の課題は、ブルクミュラーの曲集に於けるフランス語で書かれたタイトルをどうするか。
私らの世代が使った古い楽譜の訳も、現在でも使われているには使われているのですが、最近は3種類の比較的新しい版(全音版、ウィーン原典版、音楽之友社版)が主流となり、これこそ求めていた的を射た訳!と、とても有難いことなのですが、肝心な該当する数曲の標題訳がバラバラで…どれを使うか。それとも私らの世代の訳と仏語を並べた上で、新しいオリジナルの訳を併記するか……多分その方向に進めることでしょう。
私なりの解釈もあります。曲想への相応しさ、という考慮も必要です。

又、「本を補う」演奏ですから、チェルニーは速いテンポの中でも聴き分けて頂けるよう、「此処のこの様なこと」と説明も必要なのですが、流石にブックレットでありブックではないので文字数にも制限あり…
悩む日々。


「別館」に記載するには頭が散乱状態なので、又いずれ。




別館 - 2012.05.27 Sun

「ピアノと向きあう」を補う「別館」、放置気味ではありますが、気付いた時に書き進めるつもりです。

今のところ、第2章と第4章にほんの僅かではありますが記載しております。
本で疑問をお持ちの方はどうぞ…
ただ、結局其処でも「三次元の動きの文章化」ということであります・・しかも本来は音も伴います。
益々混乱を来すのではないか?と案じているところです。
不明点はご遠慮なくお尋ねください。言葉を換えてみますので・・・

勉強会 - 2012.04.28 Sat

何と!我ながら呆れるほど間が空いてしまった、生徒たちの勉強会@自宅。

発表会の前以来だから、5ヶ月ぶりということになる。
今回初めて参加される方や、今までは聴講だけだったけれど「弾く」参加もあり、とても嬉しいことだった。

本に基づいたタッチの種類に終始してしまった。
まずは【C】と【D】、それから【A】と【B】という順番。
あの本は、全くの初心者を対象とする訳ではなく、ある程度慣れ親しんだ方々(プロ・アマを問わず)や教える立場にある方々に向けて発信している。
初めてレッスンさせて頂く方々の殆どに感じることが、第1関節のぐらつきや、指先で掴むことや指先で感じることの欠如乃至不足なので、本では【A】から開始させた。
けれども本来は(初心者を含めて言える)、脱力した自然な形で鍵盤を押し下げられることがスタート。その打鍵の瞬間に指関節の定着はあるけれど、まずは鍵盤の下がる向きに指で押し下げること。その時にどの指関節もぐらついてはならないこと。これが技術上のスタート。結果、区分した【C】や【D】になる(レガート奏法のためにも必須不可欠)。

だから今回は敢えて【C】と【D】から確認し合った。
難しいのは【A】。そして指の付け根の瞬発力次第の【B】。
特に【A】が「分からない」という意見が多く寄せられたり、違う方向に進んでしまうケースが多いのだけれど、驚いたことに、本だけ読んで【A】も【B】も完璧にマスターされた方がいらした。又、12月から通い始めたばかりで、どの点からも非の打ち所なくマスターされた方もいらした。

読解力も必要だ。でもそれ以前に、完璧ではなくともプラス方向に進むには「謙虚さ」と「貪欲さ」の両方を併せ持つことの大切さを、私自身が学ばせて頂く機会となった。

又、やはりサイトの「別館」を充実させて行こう、とも感じた。


以上のみ記録。





ウェブサイトの「別館」を作ることに - 2012.04.28 Sat

2010年秋に出版に漕ぎ着けた著書「ピアノと向きあう」も、文章という平面からの理解は難しそうで。
執筆中からそのことは薄々予感していた。
ほんの15分ほどでよいから、DVDを付録に付けられたなら…と思うほど。

案の定、度々頂く「分からない」のメッセージ。

折角本が出来ても誤解され、違う方向に進まれてしまっては本末転倒。

生徒たちが異口同音に「習っている私たちですら、本による理解は難しいのですから」と言う(え!?それは困るだろう!!
でも、そうかもなぁ…日頃教えているのは「言葉による」と「弾いて示す」の割合が1:5位だもの。


それなら・・と閃き、前の日記に書いた、最初に取得して放置してある独自ドメインを使い、サイトの「別巻」ならぬ「別館」を作ろう!!

去年からCD作成の話は具体化しつつあるのだが※、サイトには動画を載せて理解への近道を考える。

という訳で、トップだけ作った。(本サイトのBOOKにリンクをはりました)
これが文字化けして、何をどう直しても駄目で……サポートにメールを送り、やっと解決が着いた。
全てタグ打ちなので、テキストエンコーディングが違うと化けてしまうそうだ・・・
(人生常に学習

追記:前の日記のS.S.氏にも経過報告を送信していたため、解決が着いた理由、つまり1行を省き、更に(適当に)サイトのデフォルト広告より3行をコピペしてhtml書類に入れたことで、どうして解決が着いたのか、裏付になる詳しい説明のメールを頂き、至極納得です。又しても感謝です。しかも分かり易い説明サイトのリンク付きで!!


更新は年内を目指して(おいおい!)少しずつアップして行きます。
出版社からは、CDの解説やウェブサイトに於いて、元となる本からの引用や使用したタッチの記号などの転用について快諾を得ております。


それにしても「ピアノに向きあう」ことなく「パソコンに向きあう」日々・・・あぁ、リサイタルがどんどん遠のく…(今さらだ…)


※CDの曲目は、「チェルニー30番練習曲集全曲」と「ブルクミュラー25の練習曲集全曲」。
「そんな初心者の練習曲ばかりですか?」と言われるところですが、この辺りのレベルが多くの学習者に於いて「進歩するか停滞するか(若しくはピアノを止めてしまうか)」の分かれ目です・・・指導者として、誰かが責任を持ちませんと・・
ハノン的な指の訓練や豊かな音色へのタッチの種類を系統立てて学ぶこと、それらを芸術作品へ橋渡しする存在としての練習曲集、というテーマです。前者は古典派への道標、後者はロマン派への道標として(もちろんあらゆる時代の作品にも言え、つながることですが)、解説も書いた上でリリースします。


4月30日追記
娘夫婦はささやかな連休…寸暇を惜しんで河口湖で過ごしてきた。
その折、オルゴール博物館というところで目下の私にぴったりのノートを娘が購入してきてくれた。
これをピアノの横に置き、解説のためのメモを忘れないように即刻書き込みたいと思います


と書いて、写真を貼り付けるのを忘れて3日も過ぎました。
8229846_1620797197_226large.jpg



(今年も連絡を兼ね) - 2011.11.15 Tue

ブログを連絡に使うことは躊躇いつつ…

______________________
発表会まで、きっかり3週間となりました。

この延期した僅か半年の間に、皆さまが「自分で工夫する」「練習のやり方を考える」という点でも、「基礎に立ち返って曲に生かす」という点でも、大きく進歩されたことを私自身は強く感じております。
練習の折に「録音して自分で粗探しをすることからスタートする」「鏡を見て手段を考える」という作業を加えていらっしゃる方々、又、苦手だった「リズム変奏」に根気強く取り組んだ方々は、特にメキメキ上達されました。大変嬉しく思っております。私自身がレッスンのお休みを頻繁に頂いたことも、まんざら悪いことではなかった、と思うほどです。
しかしながら、レッスンのお休みを頻繁に頂きましたことには、深くお詫びを申し上げます。

それにしても、6月から足指、手関節をピアノと無関係の場で傷めて医者通い。9月には母校に於けるスピーチの為に、無理に発熱と咳を薬で抑え、出なくなった声を出るようにして頂けたことは有難いことでした。けれどもその薬の種類と量たるや…明らかにそれが故に不調を引き摺っています。本来咳が出て痰が出て、その痰の質が変化して、徐々に減って治癒する…という過程を一気に抑えたこと、この身体にとっての不自然な治療は本来避けるべきです。発熱も身体が闘っている訳です。今回は行事満載で仕方にないことでしたが…


さて、今日は言うまでもなく、発表会のためのリハーサルです。出来るだけ緊張して頂いて、その上でのコメントを致します。私も弾かせて頂きますので、どうぞ何なりともアドヴァイス下さい。

今日もおそらく、ル・クッペィから「基礎」に立ち返って練習して頂くことになると思いますが、チェルニーを弾くにせよ、ショパンやリストを弾くにせよ、必ずそれらのタッチの骨組みになっている訳で…発表会では、もっとこれらの解説・試演に時間を割きたいところです。
限られた時間をどの様に使うか、目下頭を悩ませているところです。

今後の練習は、個人差もありますが、練習をする前に「いきなり通奏して録音して聴き、気になったことを片っ端から書き留める」という作業を入れてください(今は2~3日に1回位、間際は毎日)。
その後で、入念な指のトレーニングや音色の基礎練習。
そして本題の発表会の曲を、録音で気になったところから練習する。
練習したら、その部分が納得行くまで、前後を含んで又録音と再生を・・・

詳しくは「ピアノと向きあう」第X章「演奏会に向けて」(第287~300頁)や、第VIII章の「作品を仕上げるための隠し味」(第205~243頁)でご確認を、是非!
勿論一日のうちに全部、ということではありません。意識を持って部分練習にも取り入れる、という意味です。
(後略)

_________________________

「ピアノと向きあう」に記した「18種類のタッチ」【A】~【R】。
指先で掴むトレーニング【A】、付け根からの瞬発力を鍛える【B】は、前提条件でもありますが、【A】に腕の重さを加減して使う弾き方はチェロのような効果をもたらしますし、【B】もこれに強弱や感情を加えるなら、甚だブリリァントな表現が出来ます。
【C】と【D】の大切さ!
特にバッハを - それも3声、4声のフーガを弾く時 - ペダルに頼りすぎてゴワンゴワン濁ってしまうのは、これらのタッチを使えば解決の着くこと。又、フレーズ最後の音をバサッと切る演奏の多さ、曲が要求している箇所は兎も角として、緩やかに抜きたいところでバサッと切ってしまうのは、鍵盤に押されて指が離れる、という圧力を感じていないからでありまして・・・
この様な基礎(ここ迄でたった4種類のタッチ)から始めて、指、手、手首、前腕、全腕、背中の使い方などを加えて行けば、易しい初歩の入門書(今回はLe Couppey)であってもマスターした折には可成りの手応えを感じる筈です。

・・・今回はこれに加えて【G】~【J】辺りの説明で終わりそうです。
とは言え、可成り濃縮された内容となる筈です。(残った【R】までは、私が軽く触れることも可)

年に2-3回、それも数年かけて、この様な会を設けることが出来れば、本に書いた内容を立体と耳との世界として網羅出来るのではないか、と思い始めているところです。「ペダリング」や「隠し味」も、視覚聴覚を使って説明したい内容ですから…

今回のものは、近いうちにチラシをどこかにアップしたいと思います。
載せて欲しくない生徒も居るのではないかと思い、先延ばしになっている次第。





文章から学ぶ難しさ(1) - 2011.09.09 Fri

「ピアノと向きあう」を出して、「文章から正しく理解して頂く難しさ」を日々感じています。

もっと此処に詳しく頻繁に書きたいのですが、本から解放されて以来、文章表現に拒否反応を起こしている感あり。
凝縮に凝縮して350ページほどの本になった文章は、それ以前にはおそらく1000ページ分、もしくはそれ以上を書いたと思います。
そもそも、実際のレッスンでは何時間もかけ、それもピアノを使って示しては試行して頂くことを繰り返し、月単位、年単位で体得して頂いている奏法。それらを1ー2ページ、場合によってはほんの数行に纏めている訳ですから、沢山の質問を頂いて当然です。
逆に、質問を頂くことで、共通する「不明点」が明らかになり、とても有難いことです。
今後とも大いに質問をお寄せくださいませ。

今後は気付いた度に(断言は出来ないのですが)記して行こうと思います。



今日の第1点目:タッチの種類について、主に【A】

本に於いては、常時練習して頂きたい基礎として便宜上【A】と【B】を最初に挙げました。
けれども、これらはピアノをある程度弾けるようになってからの練習です。

全く初心者の場合や、凄まじく悪い癖が付いて長年弾いて来られた方々には、まずは正しい手の形(第31ページから第35ページに記しました)を体得して頂くことが先です。方法は、可成り詳しく書いたつもりです。
【A】や【B】の前に、本で言うなら【C】を先に実践して頂くことが殆どです。つまり鍵盤を沈めても指のあらゆる関節が陥没したりぐらついたりしないこと。陥没しないように、と気を付けると第1関節が中に丸まり過ぎてしまうこともあります。その様な時には、【C】の様な構えではなく、「だらりと下げた手をそのまま鍵盤に乗せ、第2指と第5指の付け根の高さが同じになる」構えにて鍵盤を下げ、どの指関節も陥没したりぐらついたりしないことをメインに頭に置いて、指1本ずつを何度も下げる。次に隣接する2本を交互に。
そこで余りに潰れてしまうケースでは、【A】の感触を加えます。ただこれもある程度の経験がある場合であり、全くの初心者の場合には「力む」癖を付けてしまうので、私はお勧めしません。

成長期のお子さんであるなら数週間で矯正出来てしまうこともありますし、それ以降の年齢の方々、50代以上であっても、マイナス方向に行きさえしなければ、数週間乃至数ヶ月後には「いつの間にか治っている」ということが殆どです。50代になって「初めてピアノに触れる」という方々は、もう少しかかるのですが、必ず出来るようになるものです。

その後で【A】を開始します。

ここでよくある誤解に対して念押します。本の第42~43ページにも記載した筈なのですが、読み飛ばしてしまえば目に入らなかったり、考えずに過ぎてしまうこともありますから。

「指が鍵盤に食い込むがごとく力強く」と書きましたが、ずっと食い込んでいる訳ではありません。
③に書きましたように、音が出た後は寧ろ「弛緩」を心掛けて鍵盤を下げているだけです。
「力強く」といっても、②に書きましたように、ffが出る筈はありません。最初はppでしょうし、fが出たら逆に力んでいる証拠でしょう。既にピアノを弾き込んだ方ならmf位は出るかもしれません。
又、①に書きましたように、鍵盤上を滑らせる訳ではありません。鍵盤の1点で「クイッと」曲げることで音を出すだけです。極端なケースになりますと、音が出てから鍵盤上を指が擦っていることもあるますが、そうではありません。
第2関節についても、①の通り、「出来るだけ」曲げないのであって、「全く」曲げない、ということは初めての場合にはあり得ません。「全く曲げない」と思いすぎると今度は第2関節が「陥没」してしまいます。


今日の第2点目:「個性」について

サブタイトルにもなっております「芸術的個性」ですが…
奏者の「個性」ばかりが偏重されては困ります。それ以前に、モーツァルトはモーツァルトの個性(という表現がご理解頂けるかどうか…)があり、ハイドンとは又ひと味違います。
ベートーヴェンにはベートーヴェンらしさが。それも楽器の変遷や彼の人生と共に変わって行く姿は追うべきだと思います。
同じロマン派で、同じ年に生まれたシューマンとショパンであっても、全く異なるインタープリテーションになるべきと思います。
同じロマン派の長大なソナタでも、シューベルトとショパンでは、やはり曲調は違います。
バッハが、演奏者の個性だけになり、あたかもロマン派的表現たっぷりになることも避けるべきです。


今日の第3点目:レッスンの録音について(第330~331ページの「Q 40」)

「大いに録音をすべきです。教師も許可すべきだと思います。」と記した通りです。
けれども、教師によっては反対意見もありましょう。
「しかし、習う側が無限に録音や真似だけに頼ることは避けたいものです。」と私も記しました。

単発でいらして、(本を鵜呑みに)何の許可を得るでなく、録音機(古い単語ですが、今は実に色々な機器があり…ひっくるめて…)をボン、とそこらに置く・・・
きっと他の先生方のところでも、そのようになさっている方がおられる事と思います。
初めて習われる場合には、どの先生のところにいらしても、やはり「宜しいでしょうか」のひと言が礼儀というものです。
又、同じ教師が教える折にも、「真似」が好ましくない時と場合もあります。生徒自身の考えを自分の中から引き出して欲しい時期があるからです。
また、録音に頼り切って楽譜にメモすら取らないケースの多さ!
弊害の多さを感じる昨今です。
あくまでも、幼いお子さんが一人で通う場合のアドヴァイスとして、又、教師は自分も練習を怠らずに、生徒の進歩を自分のバロメータとすべき、ということを意図したかったAnswerであることを頭の隅にお置きくだされば幸いです。



と、今日はこの位に留めますが、全て本のどこかに書いてあることを再度(言葉遣いを換えて)述べただけの気が致します。

又折に触れて述べさせて頂きます。



本で学ぶ難しさ - 2011.02.28 Mon

1年ぶりに勉強会なるものをしました。
お互いに見て聴いて学ぶ集まりであり、親睦の場でもあります。

いつも定期的にテーマを決めて「基礎はやってやり過ぎることはない」勉強と、練習中の曲を人前で弾く練習と行っていたのですが、随分間が空いてしまいました。

今回は著書「ピアノと向きあう」に網羅した「18のタッチ」を少しずつ、それも易しい曲で学び直して頂くための第一回。
折しも今年は、ル・クーペの生誕200年でもあります。
「ピアノのABC」(版によっては「ピアノのアルファベット」)を教材とすることにしました。

生徒さんたちも認めているところなのでここに書いてしまいますが…
私がせっせせっせと執筆をしている間に、(そのためにレッスンを休ませて貰った生徒たちには申し訳ないのですが)せっせせっせと違う方向に練習していたらしい・・・
勿論、こつこつと練習の跡が見られる方も多いですが。

これは難しいことだ、と思いました。
既にお教えした方々ですら…です。とは言え、最初のスタートからお教えしたケースはないので(大人の方々の場合は)、当然と言えば当然。例えば私の歩き方を、「今日からこのように歩きなさい」と指摘されて今日直るものではないからです。

本をご購入下さり、本だけから学ぶ方は如何なものか?と改めて思いました。


__________

(3月2日追記)

勉強会の翌日、翌々日、たまたま何人からかメールが来ました。
内容は殆ど同じで、本を読んでその通りに練習しているつもりが外れて行っていた、というものです。
タッチの【C】と【D】を使っての「ピアノのABC」第1番と第2番でしたが。
隣接した音を弾く時に、パタパタと指を切り離してしまう。
【C】と【D】の本来は、「指を鍵盤に密着したまま」次の音に移動してから前の音の指を「鍵盤に押し上げられるように」感じてゆっくり上げる、結果レガートを指の圧力で感じられるようになる、ということなのです。指の形もここでは基礎として第1関節から先が鍵盤と垂直になるような形です(勿論後々、ミックスされて種類豊富なタッチになりますが、基礎として、です)。指の重さだけ~全腕の重さまでかける、と色々な重さを使っても、鍵盤に押し上げられる感覚を持つレガートで、なだらかな強弱表現を目指します。指が勝手に上げてしまわない練習・・
他にも、とても本だけで理解は不可能、習っている我々ですらこうなのだから、という貴重な意見もありました。

ブログで出来るだけ補いたいと思いますが、これとて文章のみですから、結局本と同じことを書くことになる訳で・・・
難しいことです。



レッスンをご希望の方や、何かご質問をお持ちの方は、このブログのプロフィールにあるメールアドレスからご連絡ください。ログインしてアクセスしておりますので、直ぐに返信をお送り出来ないかもしれず、その点はお許しください。





「グラデーション」! - 2011.02.06 Sun

なかなか日記をゆっくり書くことも出来ずに過ぎている。

「ピアノと向きあう」の文章を仕上げる前の10月だったか、高校時代の友人、日本画家の津田一江さんから分厚い封書が届いた。
早速開くと(懐かしい)「一枚の繪」が(絵画の雑誌です)。
しかも彼女の「アトリエ訪問」という記事が掲載されている。

ゆっくり時間をかけて読みたかったので、うずうずしつつも「お預け」にし、もうひと息の本を仕上げた。そしてあとは編集者と印刷所の仕事、と受け渡して時間も出来、その「一枚の繪」11月号をおもむろに開き、漸く一字一句逃さず(当時すっかり身に付いてしまった習慣 )読む時間が出来た。
思わず「あっ!」と声を上げた。
「グラデーション」という言葉に。

何故なら、私の著書に於いて、タッチを18種類に分類して練習することを書いたのだが、その説明の中に「音色・ニュアンス・グラデーション」という項目を入れたからだ。
「グラデーション」は本来絵画や映像に於いて使う言葉なのだろうが、音での表現方法として、敢えてピアノに於いても使ってみた。実際、生徒を教える時にはその言葉を使うと、即刻反応を示す生徒が多い。

余りの偶然のタイミングに、手紙を交わしたことは言うまでもない。

津田一江さんのインタヴュー「アトリエ訪問」が掲載されている「一枚の繪 11月号」は、下記から是非ご購読ください。

http://www.ichimainoe.co.jp/cover/1011.html


ついでながらに書くべきことではないが、彼女のお母さまはピアニストで私の大学の大先輩、しかも私の恩師に習われたという奇遇さを高校入学時に知り、二人で小躍りして喜んでしまった15歳……まるで昨日のことのよう。



「ピアノと向きあう」の目次 - 2010.12.09 Thu

前に紹介しました「ピアノと向きあう」の目次を挙げさせて頂きます。

タイトル、サブタイトルや帯をお読みになった方々に、「どういう意味なのか」「どのような内容なのか」といったご質問を頂きます。

プロ・アマ、またレヴェルを問わず、まずは「基礎はやってやり過ぎることはない」「急がば回れ」(指の矯正なども含みます)。如何に種類豊富なタッチを基礎として持つか、同時にペダリングも指同様、種類豊富に使い分け、更に「隠し味」をどのように駆使するか。それらを混ぜ合わせることで発酵させ「自分の演奏スタイル」というものが出来てくる、という内容です。
その為には、目次のようなカテゴリー分けを練習の折に意識することです。
さらにそれ以前には人間としての豊かな経験も必要となります。

極端な例ですが、特に海外のコンクールは今も昔も、音楽的であることやテクニックが備わっていることは当然の条件とし、更に「芸術的個性」と言いますか、「成熟した人間である上での豊かな個性」と言いますか、そういったことが求められています。自動ピアノではないのですから。
このことは勿論作曲家によるスタイルも踏まえた上での話です。

手段こそ違え、ピアノに限らず音楽に限らず、何かを身に付けたいと思った時に共通して言えることだと思います。
これ以上の細かなことは、書けば本そのものになってしまいますので、是非お読み頂きたく存じます。
約340ページです。レヴェルによっては練習に困った時、辞書のようにお使い頂くことも出来ます。

__________________________________________________________________________

まえがき

第I章 効率良く深い練習のために
1. 基礎の大切さ
2. 無駄なく、むらなく、無理なく
3. 何を表現するか
4. 音感について
5. ピアノの特性

第II章 段階的なトレーニング
1. タッチのメトーデ
2. 18のタッチ
3. 自然な構え
4. 脱力の意識
5. トレーニングの実際
6. 打鍵力・瞬発力
7. 音色・ニュアンス・グラデーション(レガート)
8. 音色・ニュアンス・グラデーション(スタッカート)
9. 音色・ニュアンス・グラデーション(その他)
10. 実際の作品でタッチを分類する
11. オクターヴ

第III章 音楽表現のためのパッセージ
1. チェルニーについて
2. なぜチェルニーか
3. チェルニー30番を中心に
4. 作品へ繋げるヒント

第IV章 心象風景を音にするための小品
1. ブルクミュラーについて
2. 25のやさしい練習曲集
3. 18の練習曲集
4. ポリフォニー

第V章 より広い表現へ
1. 部分と全体
2. 練習方法の工夫
3. リズム練習
4. 指先だけで音を出すトレーニング(【A】の効用)
5. チェルニー60番の活用
6. 時間が取れない時の練習セット
7. オーケストラの楽器の音

第VI章 ペダリング
1. ペダルの種類
2. ペダルの踏み方
3. ペダルを踏む目的
4. 舞曲のペダリング
5. ペダルの離し方
6. 楽器の時代考証
7. 教師の役割
8. ホールでの実際

第VII章 楽譜の文法事項
1. アーティキュレーションについて
2. 原典版でアーティキュレーションを考える
3. 装飾音
4. リズム

第VIII章 作品を仕上げるための隠し味
1. 隠し味とは
2. 隠し味の種類
3. スラー
4. 拍子
5. シンコペーション
6. アウフタクト
7. フレーズ
8. テンポ・ルバートとリズムの揺れ
9. バランスとバス
10. 音の切り方と抜き方
11. ペダリング
12. 歌と音程
13. 休符とフェルマータ

第IX章 アンサンブル
1. 声楽との共演
2. 器楽の伴奏
3. ピアノ同士のアンサンブル
4. ピアノ以外の楽器とのアンサンブル
5. コンチェルト

第X章 演奏会に向けて
1. 譜読みとは
2. ピアノを使った譜読み
3. 練習のプロセス
4. まだまだ急がば回れ
5. ステージに出たら

第XI章 困ったときのQ&A
1. 技術に関すること
2. 音楽に関すること
3. 環境に関すること

  あとがき


著書「ピアノと向きあう」 - 2010.11.21 Sun

年始から今月に至るまで「原稿書き」しかしておらず、パソコンと周辺機器、更にプリントアウトしたものに向かっての作業に明け暮れ。特筆すべき日記のネタも無いまま今日に至りました。

作業が完結した今、漸くここにご報告を申し上げます。
ホームページには、出版社のサイトに掲載された直後(11月半ば)に載せたのですが、携帯からお読みくださっておられる方々には、HPはトップしかご覧になれないのですね。
こちらにも宣伝を兼ね、記載させて頂きます。


 ピアノと向きあう
- 芸術的個性を育むために -

著者  奥 千絵子
発行所 春秋社
発行日 2010年11月20日
価格  2520円(消費税込)

12月初めより全国楽器店及び書店にて発売予定
(都内はもう少し早い、と聞いております)

 pianotomukiau.jpg

(クリックで拡大されます)

詳しくは春秋社のサイトをご覧ください


詳細は又少しずつ改めます。

_____________

失礼致しました。
携帯からは出版社のサイトが開かないそうで…

その部分のみを貼り付けさせて頂きます。
(文字が読めるサイズかどうか…)


8229846_871483164_220large.jpg

以上、追記でした。








NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

プロフィール

奥 千絵子

Author:奥 千絵子
★上の画像は2001年にCDにして約3枚分を収録したものを,2006年に2枚組としてリリースしたCD「樂の音に寄せて」です.『レコード芸術』2007年1月号で「特選盤」として取り上げられました.戸倉新樹教授によるライナーノートは医学生にもお薦めです.その他のCDや著書はWebsite「本館」からお入りください.このブログも「本館」のDIARYです.
★このブログの"Grüß Gott !" (文字化けの場合はGruess Gott!)は墺・南独の時間を問わない挨拶です.Website「本館」のDIARYです.出版CDや著書の詳細は「本館」のメニューからお入りください.
Website「別館」もあります. 著書「ピアノと向きあう」の説明を補うサイトです.よく頂く質問に説明を記載しています.
★上記著書については今井顕 氏によるKINOKUNIYA書評空間WEBLOG を是非ご一読くださいませ.
Auch auf Deutsch schrieb ich…
★【膠原病の記録】余りに医療のカテゴリーがが増えてしまったので目下整理中です.大変複雑な病気の経験が同じ病の方々への参考となりましたら幸いです.
「乳癌と膠原病(皮膚筋炎・多発性筋炎)」「膠原病(退院後)」 ,その他の医療の話(自分以外も含めて)は「医療・病院関係」,に取り敢えず分けました.
平成12.12.12.病院での復帰リサイタルは演奏動画入り記録です。
★恩師のことは55年間を遡り少しずつ記載するつもりです。目下のところはこれだけです.
★コメントも大歓迎です。SPAM防止上、確認後に公開しております。ご理解をお願い致します.
★このブログや大元のサイトへの感想やお問い合わせはservus2008@gmail.com宛に@を半角に直して送信願います.
【BGM】
Robert Stolzメドレー
演奏:東京カンマーコレーゲン 
室内楽アレンジ:奥 千絵子
ショパン:華麗なる大円舞曲Op.18
演奏:奥千絵子 ショパンのワルツは上の画像の2枚組CD「樂の音に寄せて」に入っております.
★Copyrights©1997-2020 Chieko Oku All rights reserved.
制作・著作:奥千絵子
★遙か下方に設置のカウンターは、サイトを複数回お訪ね下さいましても1日を1回とカウントし、又、私を入れない設定になっております。



最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する